出版社内容情報
十常 アキ[ジュウジョウアキ]
イラスト
岡田 晴恵[オカダハルエ]
監修
内容説明
おそろしい感染症「天然痘」が流行する18世紀のイギリス、のどかな田舎町で自然にかこまれて育ったジェンナーは、医師をめざして修業をはじめます。やがて医師として開業したジェンナーは、修業時代の小さな気づきと、医学の師の教えから、世界初の「ワクチン」を発見するのです。
目次
第1章 雨の兆し
第2章 セアラのうわさ話
第3章 ジョン・ハンター
第4章 ハンターの真実
第5章 バークレイの町医者ジェンナー
第6章 世界初のワクチン
ためになる学習資料室
著者等紹介
岡田晴恵[オカダハルエ]
医学博士。厚生労働省国立感染症研究所ウイルス研究員などをへて、現在、白鴎大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
35
すごく面白かった。コロナ禍で私には想像もつかないようなストレスにさらされている子どもたち。けれども実は感染症との闘いに人類が勝てたことなどないに等しいのだ、とこの漫画は教えてくれるのではないでしょうか。先日ジェンナーのぶっとんだ師・ジョン・ハンターについて読んだばかりだったので、ジェンナーよりこの人の描写を最高に楽しみました。有名な巨人症男性の遺体を盗んで標本にした話に娘は引いていましたが、こういう人たちの努力を享受している身なのよ、私たち。2022/01/17
kasim
26
こんなものにまで手を出してしまった…。表紙を見て絵が可愛すぎるのでは、と恐る恐る読むも、よかった。それにしても、派手なところはほぼハンター先生が持っていってる。動のハンターと静のジェンナーの師弟コンビが共に過ごしたのはたった3年なのに、生涯続くこの絆の濃厚さ。王立協会に却下された論文を自費出版したり、ワクチンの特許を取らなかったり、ジェンナーも文字通り偉人だなあ。論文を却下する悪役エヴァラード・ホーム(別の漫画では会長J・バンクスがこの役だった)がアンテ・ローエのようで意外にいい味出していた。2025/07/18
みーなんきー
18
コロナの新株についてニュースで語られていた時にこの人の話が出た。牛痘にかかった人は天然痘に罹りにくい。この本の中で唯一防げた伝染病と語られた。ジェンナーと、その師匠ハンターの、絶え間ない探究心が発見した素晴らしい技術。2022/01/09
みーなんきー
15
コロナの新株についてニュースで語られていた時にこの人の話が出た。牛痘にかかった人は天然痘に罹りにくい。この本の中で唯一防げた伝染病と語られた。ジェンナーと、その師匠ハンターの、絶え間ない探究心が発見した素晴らしい技術。2022/01/09
えすてい
11
コロナ禍の中刊行されたジェンナーの伝記は、知名度の割には今までほとんど取り上げられたことのない人物だろう。人類が唯一撲滅に成功した感染症が天然痘だけだが、そのワクチンの開発者としての功績の強調よりも、当時のヨーロッパの医学界や医者の姿として、自然科学(もとい博物学)の最先端をゆくステータスとして書かれてるように思われる。だから、種痘に関しては最後の章にまとめられているくらいである。だが、ワクチンの父以外のジェンナーに関しては日本ではほとんど知られていないので、入門編としては大人にも分かりやすい伝記だ。2021/10/21
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