出版社内容情報
商店街唯一の深夜営業店<喫茶ナイト>は、喫茶店でもあり夜ならではの相談所でもある。今夜も何かを抱えたお客がやってきて……たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起こる花咲小路商店街。今回の舞台は商店街唯一の深夜営業店<喫茶ナイト>。すっかり夜ならではの相談所になっている店を手伝いながら、その相談事を店主の仁太が突拍子もない方法で何とかする様子を、居候の甥っ子・望が語っていく。
前三巻でおなじみの人物も多数登場!
ますます楽しい花咲小路シリーズ第四弾。
<プロフィール>
小路幸也
1961年北海道生まれ。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2015年は『東京バンドワゴン』シリーズが刊行10周年となり、累計100万部を超えている。他著書に『カレンダーボーイ』『COW HOUSE』『ピースメーカー』『東京公園』など多数。
小路 幸也[ショウジユキヤ]
著・文・その他
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
64
花咲小路の一丁目・四丁目に続いて三丁目を。とは言っても今は2019年、一丁目と四丁目は2015年の10月に読了。みんな大きくなったし私も年老いた。若い頃の3年なんて直ぐにでも取り戻せるものだが・・もう無理。それでも若い頃に視た映画の題名に懐かしさが溢れた。近々二丁目の花之子さんが手元に来る予定。今はもう閑古鳥が鳴く古き良き時代の商店街・・復活させる手はないものかと考えながら花咲小路を再読しよう2019/01/09
ユメ
49
巻を追うごとに花咲小路に温かな居場所が増えていくような感覚で、この商店街を訪れるのがどんどん楽しみになる。今回新たに加わった居場所は、三丁目の〈喫茶ナイト〉。何といっても、悩める客の〈夜の相談〉に乗ってくれる仁太さんが魅力的なのだ。魔法のように人の心を動かして、皆を幸せに導いてくれる。こずえちゃんのこと、淳ちゃん刑事とミケさんのことをまるっと解決した大団円ににっこり。仁太さんが愛してやまない、古きよき映画のようだ。人間模様こそがストーリー。ここは、花咲小路における〈東京バンドワゴン〉のような存在だ。2019/02/14
kyokyokyo3201
36
花咲小路商店街シリーズ第4弾。今作は「喫茶ナイト」が舞台となる。途中まで持ち込まれる困りごとや悩みがとっ散らかった印象であったが、ラストは仁太さんの力技?で収まるところに収まってお見事だった。花咲小路商店街の明るい未来が少し見えた気がする。2020/10/29
Kana
25
花咲小路商店街のシリーズ4作目。相変わらずの面白さ。3作目までの登場人物たちも出てきてその後がわかるのもいい。今回も収まるべきところに収まって良かった。仁太さんと望たちのことは次でわかるのかな。早く続きが読みたい。2019/02/09
ピース
24
今回は三丁目の喫茶ナイトが舞台。夜しか営業してなくて、そこでは来た人の悩み事を聞く。その悩み事を聞く仁太さんが頭脳明晰で何かスゴいことを経験してるような感じだ。最後にはそれが判明し周りの人達もみんな納まるところに納まる。仁太さんの秘密にHEARTシリーズとのリンクがあったところにニヤリとしてしまった。2019/01/13