出版社内容情報
倒れかけては持ち直す「歩く」という動きの中に人間の思考の「隠された型」がある。哲学者27人の思想に迫る比類なき哲学案内。歩く(=倒れかけては持ち直す)、この動きのなかに人間が言葉をつかって考えるときの「隠された型」がある。プラトンからニーチェ、ウィトゲンシュタインまで哲学者27人を「歩く」観点から照らし出し、思想の「生きた動き」そのものを伝える驚くべき哲学入門。
【目次】
歩き出す前に
第一の散歩 古代の散歩者とともに
エンペドクレスの不思議なサンダル/プロタゴラスの行ったり来たり/プラトンは囚人たちを歩かせた/アリストテレスは「散策の人」とあだ名された/ピュロンは師が溝に落ちても気にしない/ディオゲネスは杖をついて歩いた/セネカは時代を跨いで散策した/アポロニウスは世界の叡智を求めて歩いた
第二の散歩 東洋の散歩者
ブッダは中道をゆく/老子にあっては人ではなく世界が歩く/孔子はすべてのものの良い歩き方を考えた/ヒレルと片足立ちの男/シャンカラは歩く絶対者/チベットの行者ミラレパは垂直に歩く/休憩
第三の散歩 体系的に歩くか気ままに歩くか
オッカムのウィリアムは不要な歩みを省いた/モンテーニュは「跳んだりはねたり」/デカルトはまっすぐに歩く/ディドロはひそかに足を引きずる/ルソーは散歩をよみがえらせた/カントは一七八九年に遅刻したことがある/ヘーゲルの「ひとりでに歩く道」
第四の散歩 近現代の異人たちと歩く
チョーマ・ド・ケーレスはチベットまで歩いた/マルクスは歴史が歩くのを見た/ソローは原初の人間として歩く/キルケゴールは街に隠れる/ニーチェが歩きながら気づいたこと/ウィトゲンシュタインは言葉の間をどう歩いたのか?
おわりに 「哲学者として歩く」ということ
ロジェ=ポル・ドロワ[ロジェポルドロワ]
著・文・その他
土居 佳代子[ドイカヨコ]
翻訳
内容説明
倒れかけては持ち直す「歩く」という動きのなかに、人間の思考の「隠された型」がある。プラトンからニーチェ、ウィトゲンシュタインまで哲学者27人を斬新に読み解く類なき哲学案内。
目次
第1の散歩 古代の散歩者とともに(エンペドクレスの不思議なサンダル;プロタゴラスの行ったり来たり ほか)
第2の散歩 東洋の散歩者(ブッダは中道をゆく;老子にあっては人ではなく世界が歩く ほか)
休憩
第3の散歩 体系的に歩くか気ままに歩くか(オッカムのウィリアムは不要な歩みを省いた;モンテーニュは「跳んだりはねたり」 ほか)
第4の散歩 近現代の異人たちと歩く(チョーマ・ド・ケーレスはチベットまで歩いた;マルクスは歴史が歩くのを見た ほか)
著者等紹介
ドロワ,ロジェ=ポル[ドロワ,ロジェポル] [Droit,Roger‐Pol]
1949年パリ生まれの哲学者、ジャーナリスト。高等師範学校サン=クルー校卒業。30冊余の著書を出し、『暮らしの哲学』等のヒット作はおよそ30カ国語に翻訳されている
土居佳代子[ドイカヨコ]
青山学院大学文学部フランス語フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
侘び寂び侘助
takataka
胡蝶花
Y.U