内容説明
「僕は遙さんに、一つ嘘を吐いている―」中学三年の夏休み。ソフトボール部の引退試合に現れたのは、アメリカから一時帰国した神之内宙と、謎の女子中学生だった…。宙が数学屋を始めたきっかけ。遙との距離。すべての謎が明らかになる、大人気青春数学小説、完結編!
著者等紹介
向井湘吾[ムカイショウゴ]
1989年神奈川県生まれ。東京大学卒業。『お任せ!数学屋さん』にて第2回ポプラ社小説新人賞を受賞し2013年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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吊り太郎
40
「数学屋シリーズ」も終わりを向かえてしまった。。悲しい( ´△`)文庫本化を待っていたので発見した際は、迷わず手に取りました!遥と宙の関係が、ハッピエンドで終わって良かった!!最終巻だけに、これまで謎だった部分が明らかになり、すっきりしました!かなり、意外だったのは翔君ですね!まさか、そうなの??って感じでした(/--)/あのシーンは、カッコ良かった! 高校生になって、みんなバラバラになったけど何時までも続いて欲しい友情ですね!高校生編は、さすがにないかな(笑)2018/02/09
うみ
14
宙くんと大智くんの会話が、世の中にも存在する理系と文系の対立なのに、二人はお互いの分野の良いところを認め合っていて良かった! 2018/10/11
お涼
12
今回は数式も分かりやすく読みやすかったです。しかし、「数学で世界を救う」ということにそんな想いがあったんですね。宙くんも完璧な少年ではなく安心しました。2018/02/11
マッピー
11
今作はあまり好きになれなかった。二年間宙と遥はメールやスカイプを通して付き合いを続けていたわけで、遙のソフトボールの試合に合わせてサプライズ企画なんかするほど、宙は遙を大切に思っていたはず。なのに、、無関係な女の子(明日菜)を連れてくる神経。また思わせぶりに、自分の方が宙のことをよく知っている風を匂わせる辺り、とても感じが悪い。 小学生時代の宙の家庭環境、学校での様子を知ることができたのはよかったけど、どうもうまく本筋と結びつかない。言葉足らずすぎる。2020/10/10
まぁ
9
完結巻でした。夏休みに一時帰国した宙くんが遥さんについた嘘と過去の話。数学で世界を救うって当初から言ってる命題なわけですが、でも数学は絶対ではないわけです。最後まで読むと実にモラトリアムというか、これは確かに青春小説だったのだなぁと思います。生きるということは悩んで進んで証明し続けることなのかもしれません。2017/12/01