出版社内容情報
葉っぱ、花びら、動物の顔、石ころ……自然の中で見つかるハートのかたち。でも現在、日々森林破壊が進み……。
内容説明
赤いハート、みどりのハート、きいろのハート、小さなハート、ふとったハート、とがったハート…たくさんハートが見つかる森は、ふしぎがいっぱいの豊かな森。
著者等紹介
藤原幸一[フジワラコウイチ]
生物ジャーナリスト、写真家。秋田県生まれ。日本とオーストラリアの大学・大学院で生物学を学ぶ。ネイチャーズ・プラネット代表。学習院女子大学・特別総合科目「環境問題」講師。大学や専門学校、企業、NGO等で講演を行う。主な著書に『マダガスカルがこわれる』(第29回厚生労働省児童福祉文化財、ポプラ社)、『ペンギンかぞくとおそろしい山』(第29回読書感想画中央コンクール指定図書、アリス館)、『ヒートアイランドの虫たち』(第47回夏休みの本、あかね書房)、『ちいさな鳥の地球たび』(第45回夏休みの本)『ガラパゴスに木を植える』(第26回読書感想画中央コンクール指定図書/以上、岩崎書店)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆみきーにゃ
85
《図書館》娘と一緒にハートを探しながら読みました。娘とのお散歩道にもハートの植物がありハート見つけたとお話しながらお散歩したことを思い出しました。世界中のみんながハート探しをしたら森林破壊も止まるかな?2020/09/18
mayu
41
植物ばかりだと思っていたのに、てんとう虫や、ワオキツネザル、メンフクロウなんかも出てきました。人は森の恵みで生かされているというのに、森をこわしているのも人なのだ。縄文時代と比べると、現在はすでに地球上の90%近くの原生の森が消滅してるとか。縄文時代のことは、さすがに分からないケド、『地球の森のハートさがし』がこの先もずっとできるように、今できるとこを皆でやっていかなきゃね。2020/10/07
aiaimo`olelo
24
ハート探しだなんて、ほっこりする写真絵本だろうかなぁと思っていたが少し違った。本書の着地点はその先。自然界に偶然の産物として存在するかわいらしいたくさんのハートたちは、こうして私たちを癒やしてくれるが、その癒やしが生まれいでるのは豊かな森があってこそ。今、いかにどれほどの速度をもってこの母なる森が全世界で失われているのかを報せてくれる写真絵本でもあった。「ハート」は森の中だけではなく、森を必要とする私たちの心の中にもなくてはならないもの。そのハートを今一度さがしてほしい、という著者の気持ちが伝わってきた。2020/10/04
遠い日
15
藤原幸一さんの写真を求めて。地球の各国、各地の森に「ハート」の形を探しての旅。自然の中に存在するハートがいっぱい。森はハート型の宝庫なのです。藤原さんはただかわいいハート探しをしているわけではありません。危惧されているのは、地球上の豊かな森が今、刻々と消滅しつつあることです。森がなくなると生態系への影響は直截的に出てきます。動物たちと植物との関係は密接なものだから、ダメージは大きいのです。もちろん人間の暮らしも森の恵みを受けているということを再度胸に刻んで、対処しなければなりません。2018/01/15
おはなし会 芽ぶっく
13
自然の中には❤がたくさんあるんですね。生きものたちが世界中の❤を見つける旅の案内をしてくれます。地球という森を壊しているのは人間、ずっと❤がそばにある環境を守らなくてはいけません。2020/08/20