ポプラ文庫ピュアフル<br> 風町通信

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ポプラ文庫ピュアフル
風町通信

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  • サイズ 文庫判/ページ数 171p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784591155714
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「どちらまで?」
「じゃ、風町、まで」
 その町へ行くのに、特別な切符や旅券はいらない。
ナンバーに7のついた黄色いタクシーで行けるというけれど、
その町がどこにあるか運転手も知らない。
「風町」と呼ばれる架空の町でひっそりと紡がれる、
ちょっと不思議で心地よい日々。
「風町から」「風町まで」の二部構成で三十一の短編を収録。
心がほぐれる束の間のファンタジー。

もくじ

風町から 5

贈り物…6
婚礼…12
かもめ…17
青い空…22
窓ガラス…26
風電話…31
月の光…36
喫茶店…41
音楽会…46
飛行機雲…51
橋の上で…56
聖夜…61
灯台…66
トランプ…71
改札口…76

風町まで 83

日時計のジョー…84
彼女の青空…89
木の家…94
雨が待ってる…99
ゆりかもめ館…105
トマト畑に雨が降る…110
ポケットにピストル…116
アイスクリーム・ブレイク…121
名前の猫…127
地図のない町…134
夕焼け映画館139
星を拾う…145
笛吹きの木…150
風町郵便局…155 
風町まで…160

夢の芝生――あとがきにかえて…166

内容説明

「どちらまで?」「じゃ、風町、まで」その町へ行くのに特別な切符や旅券はいらない。その町へは電車に乗っても行けるし、歩いても行ける。だけどその町は、いったいどこにあるのだろう。「風町」と呼ばれる架空の町でひっそりと紡がれる、ちょっと不思議で心地よい日々。「風町から」「風町まで」の二部構成で三十一の短編を収録。心がほぐれる束の間のファンタジー!

著者等紹介

竹下文子[タケシタフミコ]
福岡県生まれ。『星とトランペット』で野間児童文芸推奨作品賞受賞、「黒ねこサンゴロウ」シリーズで路傍の石幼少年文学賞を受賞。『ねえだっこして』、『ひらけ!なんきんまめ』(産系児童出版文化賞フジテレビ賞受賞)まで作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

69
不思議で少しシュールな世界。夢の中のような、古い記憶の欠片を捜しあてたような…そんな読後感。優しく儚い、ひとときの夢。あとがきを読んで竹下さんの宇宙を感じました。一気に読むのではなく、寝る前にひとつかふたつ、ゆったりと読むのが良さそうです。2018/10/27

ゆきち

65
読メを始めて、3年と2ヶ月。この本で300冊です。1年に100冊とは決して多くないけど、好きな本にたくさん出会えたり、時には苦手な本をなぜか必死に読んでみたり…読書は、知らない町、国、世界に連れていってくれる舟だと思います。寝る前にゆったりと時間をかけて読んだこの本を今閉じて、「この本を300冊目にできてよかった」と思いました。それは、読んでいると不思議と表情が柔らかくなり、この本の世界にふんわりと入り込めたから。頭の中に優しい風が吹いていくような読後感です。頭や心が疲れたときにピッタリの一冊です。2017/11/04

ぶんこ

55
著者初読みで、ショートショートは苦手な事を忘れて読みふけりました。願えば誰でも行かれる不思議な町「風町」。1編ごとに自分も一緒に町を歩いている気持ちになり、一緒に緩やかな毎日をおくっているようでした。後半の「風町まで」が特にお気に入り。夕焼けを楽しむ工員さんに共感し、私なら朝焼けも瓶詰めしたいな。あとがきにかえての部屋のテーブルの上で芝生を育てる女の子の話が大好きです。本当の話?自分も育ててみたくなりました。2018/11/13

penguin-blue

51
心が疲れているときには必死に前へまっすぐ歩みを進めることだけに一生懸命で、ついつい忘れがちなのは風の心地よさだったり、光の温かさや季節の色…そういうささやかなでも大切な温かさが詰まった一冊。読んでいるとちょっといつもと違う道を通ったり、途中でひと休みしたくなる。そうしたら一風変わった音楽会に招かれたり、不思議な宅急便が私にも届くだろうか。 竹下文子さんは久しぶり。「星とトランペット」再読したくなった。今の私にはどう響くだろう。2017/09/30

はな

49
ふんわりとした優しい短編。どこかちょっとだけ不思議で心がほこほこしてくる印象。烏の嫁入りのドレスの描写とかとてもすてきだなって思えました。ファンタジーなのに懐かしさもあってセピア色の写真集や童話のような大切に読みたくなる1冊。2017/09/18

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