ポプラ新書
今こそ『資本論』―資本主義の終焉を生き抜くために

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784591155394
  • NDC分類 331.6
  • Cコード C0298

出版社内容情報

さまざまに論じられてきた本書を、経済書としてだけでなく、当時の時代背景とマルクスの人間性や個人的な悲劇も含めていきいきと論じる。

内容説明

『資本論』は「革命の書」ではなく、資本主義というシステムの本質をえがきだした書である。本書は世界を変えた一冊の本を、マルクスの哲学や思想、先行研究、世界でどのように解釈されたのかなどの観点から読み解く。豊かな経済活動とともに、格差を伴う資本主義というシステムに飲み込まれないための杖となる一冊。

目次

序章 知られざる傑作
第1章 萌芽―『資本論』はいかに誕生したか(『資本論』が成立した背景;ジャーナリストとしてのマルクス;『資本論』へと結実する『経済学・哲学草稿』 ほか)
第2章 誕生―『資本論』はいかに読むべきか(『資本論』の構成;使用価値と交換価値;フェティシズムについて ほか)
第3章 死後の生―『資本論』はいかに読まれてきたか(『資本論』のわかりにくさ;『資本論』の翻訳の困難な道のり;イギリスにおける『資本論』 ほか)

著者等紹介

ウィーン,フランシス[ウィーン,フランシス] [Wheen,Francis]
1957年、イギリス生まれ。コラムニスト、伝記作家、ラジオ・キャスター。『ガーディアン』紙、『ヴァニティ・フェア』などに寄稿し、97年には年間最優秀コラムニストに選ばれる。『カール・マルクスの生涯』でアイザック・ドイッチャー記念賞を受賞

中山元[ナカヤマゲン]
哲学者、翻訳家。幅広い領域の哲学をわかりやすく解説することに定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にゃんにゃんこ

6
僕は、難解な「資本論」に数回挫けている。読むべきか迷って居るときに、手にした本書。改めて「資本論」は一度は読まないといけないと、思い知らせれた。世界史的、哲学的に「資本論」の意味を解説してくれる。あっけらかんとしていて、どこか「資本論」をつけ放した距離感は、僕のような初心者に近いと共感しながら読めた。それでいて必要な情報はある。期待以上に楽しかった。 面白さ702021/12/10

Ikkoku-Kan Is Forever..!!

3
イギリスのコラムニストが書いて、中山元が訳して、佐藤優が解説して「名著誕生」と囁かれた一冊。マルクスが描いたあらゆる目的価値が尽く手段化されていく資本主義社会の不気味さについて、実にわかり易く解説。フロイトの思索が唯識思想の言語化だとすれば、マルクスは他化自在天という概念を言語化しこれを捉えようとしたわけだ。2020/08/22

きゆう

2
資本論の内容だけでなく、マルクスやエンゲルスの人物像や時代について、また資本論が各国でどの様に読まれてきたのかなど、資本論を取り巻く背景が分かる内容だった。 資本論が難解であるというイメージが強くつたわり、興味はあるが手をだしにくく思えてしまう。2017/08/22

ウオオオオオ

0
いろいろまとまっている。解説の特に最後の方は意味がわからなかった。2023/01/22

mmm123

0
資本主義ができた経緯が詳しく書かれてる。 2020/09/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12126920
  • ご注意事項

最近チェックした商品