出版社内容情報
藤崎 翔[フジサキショウ]
内容説明
冴えた推理を披露するものの、必ずあと一歩で周囲に手柄を奪われる、もはや神業的能力を持つ押井刑事。絶望の淵にいる彼を救ったのは、同じ署に配属された美しい後輩女性刑事だった。ただ、彼女の灰田絵奈という名前を聞いて、押井の胸に不吉な予感がよぎる―。
著者等紹介
藤崎翔[フジサキショウ]
1985年茨城県生まれ。高校卒業後、6年間お笑い芸人として活動。2014年に『神様の裏の顔』で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
99
前作に引き続き、惜しいところまで推理するのに今ひとつ決め手に欠ける刑事、押井さん。手柄は後輩や上司に横取りされるパターンは減ってきたけれど、毎回同じようなオチはちょっと飽きました。なぜ藤崎さんこの小説書いたのかな?わざとなんだろうけどね、タイトルに引っ掛けてあるから。お笑いショーのネタはやはり藤崎さんらしく面白いところがあったのは良かったです。押井刑事、やっぱりお気の毒で可哀想。表紙のイラストからイメージするとそれほどブサイクでもないところも惜しいのかな?!2017/07/01
ダイ@2019.11.2~一時休止
90
おしい刑事その2。連作短編集。オチがどんどんブラックになっていきますねぇ。かわいそうになるので、もう少しギャグ寄りにしてほしい。2017/07/21
momi
53
シリーズ第二弾!犯人逮捕で必ずあと一歩のところで、周囲に手柄を奪われる「惜しい刑事」こと押井刑事!!ま、今回もそんなところなんだけど…押井刑事に美人刑事とバディで捜査できるチャンスが舞い降りた!押井刑事、恋する季節!う〜ん、第一弾に輪をかけて惜しい感じ。惜しい刑事だけど…作品も惜しい感じに…。残念。2017/06/27
Junichi Yamaguchi
45
『開けて悔しき玉手箱』… シリーズ2作目。 変わらずの惜しさ… 変わらずの泣き虫… でも何故か愛おしい。 次作では少しだけでも光が当たって欲しい。。2017/12/04
きさらぎ
45
ここまでくると押井刑事が気の毒…てか、横出ひどすぎない? 横出がやりすぎなのが不快だけど、地の文が面白いし、押井くんの自虐的なところも好き。お笑いの世界の裏側や漫才のネタなんかはさすが。2017/08/05