内容説明
いろいろな性と向きあうインタビュー。同性どうしで暮らしたり、ありのままの性で働いたりなど、みんなが生きやすい社会にするために活動している人たちの生きかたを知る、社会編。
目次
インタビュー 性と向きあう人たち:13人のインタビュー(わたしたち、結婚式しました;だいじょうぶ、ちゃんとやっていけるよ;歌やダンスは、悩んでいたころの自分へのメッセージ;青森を「帰れる場所」にしたい;日本を、人にやさしい社会に変えたい;ありままの「性」で働きたい;カミングアウトもいらない自分のままでいられる職場;LGBTの人は、みんなのとなりにもいますよ!;解決のカギは政治にあるんです)
著者等紹介
渡辺大輔[ワタナベダイスケ]
埼玉大学基盤教育研究センター准教授。東京都立大学大学院博士課程単位取得満期退学。博士(教育学)。主要研究テーマは、ジェンダー/セクシュアリティ教育、セクシュアルマイノリティ支援。講義、講演、執筆、授業づくりなどを通して、性の多様性について、学校でどのように教えたらよいかなどの情報を発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
15
自分の性認識で苦しんできた人たちが、真っ向から社会に向かってきた、体験を基にしたドキュメンタリー絵本です。 ありのままでいることがいかに大変なのか、考えさせられました。 でも、実はありのままでいることの大変さは、LGBTQの世界だけではない事も、この本を読んでいて考えました。 障がいで苦しむ人も然り、社会に入っていけない心の人も然り、様々な人々が社会との関わりの中で、自分を圧し殺したり、自分を演じたりしている人は、性的な問題に限らないのではないでしょうか。 2024/07/02
スターライト
8
LGBTの人たちを含め、私たちがありのままで生きられる社会を作っていくためにがんばっている人たちを紹介。法律面からサポートしようと法律事務所を立ち上げた人、アイドル・グループで活動する人、偏見が強い地方でLGBTの人たちが気軽に立ち寄れる場所を作った人、社会そのものを変えようと議員になった人…。本書にもあるように、LGBTの人だけでグループを作るのではなく、そうでない人も含めて活動していくことが重要だと感じた。2017/09/11
ツキノ
8
ありのままでいられるために、いろいろな人がいろいろな活動をしているのが紹介されている。社会を変えるのは個人と仲間の一歩から。LGBT当事者でなくとも勇気が出る。学校や図書館向けでお値段が高いのが難点だけれど、すべての学校、図書館に置いてほしい本。寄贈するための募金があればしたいくらい。クラウドファンディングしたらどうだろう。2016/09/08
ヒラP@ehon.gohon
6
【再読】大人のための絵本2024/07/10
うさっぴ
3
最終巻まで読み終わった!全3巻を読んでみて、様々なセクシュアルマイノリティの方へのインタビューが掲載されており、子ども向けの本でもあるので、分かりやすかった。まずは相手の話をよく聞いて、否定せずに相手を受け入れる。分からないことがあれば調べる。理解しようと、歩み寄ろうとする気持ちが大切だと思いました。2018/11/18