ポプラせかいの文学
浮き橋のそばのタンムー

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591145975
  • NDC分類 K923
  • Cコード C8097

内容説明

タンムーは十歳のいたずら好きな男の子。ある日、塀の上を散歩している途中で、人殺しの計画を聞いてしまった!「やつを殺せ!夏休みまで生かしておくな!」その「やつ」とはだれのこと?人殺しのボスは言う。そいつの名は…大きな秘密をかかえてしまった少年の、緊張の三週間。ぼくはもうすぐ殺される?自分の殺人計画を聞いてしまったタンムーは残りの日数を数えてカレンダーに○をつけはじめた。ユーモラスな中国の児童文学!

著者等紹介

彭学軍[パンシュエジュン]
現代中国児童文学の実力派作家。著書はアメリカ、フランス、日本、韓国などで翻訳出版されている。中国国内では中国児童文学の最高峰の賞である「宋慶齢児童文学賞」と「全国優秀児童文学賞」を受賞。湖南省吉首生まれ。中学教師を務めたのち、現在出版社勤務

渡辺仙州[ワタナベセンシュウ]
1975年、東京に生まれる。小中学生時代を北京ですごす。同志社大学大学院工学研究科を経て、京都大学大学院工学研究科博士後期課程満期退学。日本地下水学会会員。河南農業大学と中州大学で日本語教師を務めている

中山成子[ナカヤマシゲコ]
茨城県生まれ。御茶の水美術専門学校卒業後、デザインの仕事を経てフリーのイラストレーターとして独立。雑誌や書籍のイラストを描くかたわら、ライフワークとして粘土の立体作品の制作にも取り組み、より自由な表現を追求している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

izw

12
中国の児童文学。7月8日に塀の上で聞いた声で、夏休みまでに自分が殺されると思い込み、夏休みが始まる7月29日まで、残りの時間を大切に充実した日々を送るようになる10歳の少年の物語。タンムーはトムの中国語の発音で、母親が妊娠中に「トムは真夜中の庭で」を読んでつけた名前だそうだ。城壁、浮き橋、船上生活、など珍しい環境設定はあるが、子どもたちの生活、考え方は共感が持てる。2015/08/22

ムーミンママ

2
中国の物語。塀の上で、偶然聞いてしまったことで、夏休みまでに自分が殺されてしまうと思った11歳のタンムー。それ以来、タンムーは勇敢にもなるし友だち思いにもなっていった。終わりの謎解きで、大人はなーだ、と思うかもしれないが、子どもには楽しめるかも。最初、中国の物語とは思えない装丁だった。2015/08/21

ハルトライ

2
子供向けとしては、なかなか良い出来の小説。死と出会った少年が迎える通過儀礼的な物語、ということで、どことなくスタンド・バイ・ミーを連想できるところもある。2015/08/18

Kesera

1
中国地方都市の新旧市街が、船の浮き橋でつながれた風情のある街に住む男の子の、ちょっとした冒険からはじまるお話。中国の子どもたちの生活が少し垣間見れたようで面白かったです。ちょっと乱暴だけど故事成語が得意な子や、おしゃべりだけど憎めないクラスメート、ボートに住む兄妹など、登場人物たちもそれぞれ魅力的でした。プロット構成の甘さや、編訳で内容がカットされていたり、翻訳文体のちょっとこなれてない感じなど、残念に感じるところもありましたが、今後も中国児童文学を読んでみたいと期待がふくらむには十分な作品でした。2021/04/18

河野孝之

0
渡辺仙州編訳となっているのは、原作の第4章がほぼカットされていてタンムーと両親との関係が現れているシーンがないなどいくつか省略されているところがあるためと思われるが、そのことを訳者あとがきなどで触れていないのが、惜しまれる。ページ数など編集上の都合のためだったのか?  また主人公の名前は、名前の由来やトム・ソーヤーの冒険の舞台が登場してくることからも「トム」としたほうが、よかったのではないか?  ともあれ現在の中国の小学生の姿や中国社会の現状の断片もさりげなく描いているのは興味深い。2016/05/14

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