ポプラ新書
「空き家」が蝕む日本

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  • サイズ 新書判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784591140840
  • NDC分類 365.3
  • Cコード C0263

内容説明

増え続ける価値ゼロ住宅、住宅ローンによる債務超過、「お隣は空き家」で悪化する治安…。戦後、長きにわたって続けられた新築偏重の住宅政策の矛盾が、全国的な「空き家問題」となって噴出しはじめた。いま、国は何をなすべきなのか?個人はどうすれば資産を守れるか?人口問題、エネルギー問題などさまざまなトレンドが交錯する住宅問題を読み解き、「空き家時代」への処方箋を示す。

目次

第1章 日本の不動産、現場からの疑問
第2章 「空き家」が増え続けるのはなぜか?
第3章 日本の住宅はなぜ寿命が短いのか?
第4章 賃貸住宅が貧弱なのはなぜか?
第5章 物件情報はこうして囲い込まれる
第6章 エネルギー問題と住宅政策
第7章 海外シフトする不動産投資

著者等紹介

長嶋修[ナガシマオサム]
不動産コンサルタント。不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人株式会社さくら事務所を設立、現会長。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任している。2008年4月、ホームインスベクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスベクターズ協会を設立。初代理事長に就任。また自身の個人事務所(長嶋修事務所)でTV等メディア出演、講演、出版・執筆活動等で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ガクガク

77
わが町だけではなく全国各地で問題が顕在化してきている「空き家」問題。日本に空き家が増え続けてきた原因とこれを解消していくための住宅政策について、不動産プロの立場からの提言書。不動産仲介の悪慣行である「物件情報の囲い込み」、「新築持ち家」偏重の日本の住宅政策、いい加減な中古住宅の評価、貧弱な賃貸住宅の理由など目から鱗のことばかり。残念ながら喫緊の課題である危険な「空き家」対策にはほとんど触れられていなかったが、グローバルな住宅政策の必要性を認識することができた。「空き家」問題の基本を知るための好適書である。2014/12/05

mura_海竜

62
人口減少。日本の住宅政策の転換案を提案。「新築は経済波及効果が高い」「建物が建っていると税が安くなる」など見直しましょうという内容。「生産者(経済)重視」から「生活者重視」へ。節税のため住んでない家をそのまま、「空き家が増えてしまう」、法律の目的(空き地にしないで家をどんどん建てさせる)、そもそも必要なくなってしまっている。不動産業界、賃貸住宅、アジアへの住宅投資も含む。2016/08/27

mazda

28
不動産業者は、本来なら情報オープンにして広く売り手/買い手を探すべきところを、売り買い双方から手数料を取るため「囲い込み」を行い、双方の利益を損なうことを行うそうです。そこまでして不動産を買いたくないな‥。海外、特にフィリピンへの投資についても触れていましたが、それならREITでいいかな、と思います。国内の不動産は、買った瞬間から右肩下がりの資産ということがよく理解できました。2017/08/17

壱萬弐仟縁

28
2013年の空き家は800万戸、14%程度である(総務省統計局HPより45頁)。まだまだ増える勢いであろう。社会問題としての空き家問題。地方都市でも夜でも個人宅で電気がつい ていないところが散見される。信号待ちでわかる。 REINSは国交大臣指定機構が運営のコンピュータ・ネットワーク・システム。業者間情報ネットワーク のこと(112頁)。資本主義が必要なくなった社会で、自分はどう考え、行動するか。理想と現実を 一致させるのが良い(172頁)。 2015/07/27

糜竺(びじく)

22
地味に空き家が増えていっている。問題を先送りにするほど大変なことになりそう。2019/12/24

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