内容説明
長年「仙台七夕まつり」を守ってきたおばあちゃん。その想いを受けつごうとする二人の少年の、出会いと友情、そして奇跡の物語。小学中学年から。
著者等紹介
佐々木ひとみ[ササキヒトミ]
茨城県生まれ。2009年『ぼくとあいつのラストラン』(ポプラ社)でデビュー。同作品が第20回椋鳩十児童文学賞を受賞。高原社主宰
小泉るみ子[コイズミルミコ]
北海道生まれ。『じてんしゃデンちゃん』(講談社)のさし絵でデビュー。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みつにゃん
27
長年「仙台七夕まつり」を守ってきたおばあちゃんと
その想いを受け継ごうとする二人の少年の奇跡の物語。 戦後、焼け跡が残る街にゆれる七夕飾り…それを泣きながら見上げている人が何人もいたこと、あの震災の年にも同じような光景がみられたこと…。ずんと心にきて、思わず涙した。仙台の街の人々を励ましてきた長い歴史を誇る七夕まつりを、もっともっと知りたいと思った。ぜひ七夕ミュージアムに足を運んでみたいと思う。2023/11/01
杏子
16
仙台七夕まつりを題材にした物語で、七夕飾りを長年作り続けていたおばあちゃんと、そのひ孫の話。とても興味深い内容だった。戦後の七夕まつりの復活と、震災のあった年にも七夕まつりが開催されたことなど、その関わりについて想いをはせても心がしんみりする思いだった。おばあちゃんの、まぼろしの七夕かざりを見つけてほしいという思いも胸に迫る感じがする。そうなのだが、肝心のおばあちゃんのまぼろしの七夕かざりというのが、ちょっと腑に落ちないところが…唐突すぎないか?違和感があった。エピソードはいいがもう少し書いてほしかった。2019/07/28
マツユキ
14
仙台に引っ越してきたばかりの和也が、初めて体験する仙台七夕。おばあちゃんは、百年以上続く老舗の紙店の店主だった…。 去年、同じ作者の『兄ちゃんは戦国武将』を読んだのが、仙台七夕の時期で、ネットで写真などを見て回っていたな。 この本で、和也と一緒になって、仙台七夕の事を知ることができて、良かったです。実際に行ってみたいなあ。七夕飾りに込められた思い。戦争、震災で、七夕を見れなかった人々。おばあちゃんの思いに感動しました。和也とアキ、二人の存在が頼もしい。 今年はコロナで中止ですが、来年に続きますように。2020/06/30
どら母 学校図書館を考える
13
仙台の七夕まつりというと、単なる大きいイベントととらえてましたが、「ごめんなさい!」です。 男子ふたりの友情にもドキドキでした。2017/07/20
エルマ🌸
2
仙台七夕祭りのお話。 七夕以外にも、戦争や震災についても書かれていて小学生に読んでほしい一冊。 予想通りの結末だったけど、感動して泣きそうになりました。2021/04/23
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