内容説明
ずるがしこくてきらわれもので、ひとりぼっちのきょうりゅうがいました。おおきくておいしそうなたまごをだいじにかかえていると…。
著者等紹介
宮西達也[ミヤニシタツヤ]
1956年、静岡県生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。作品に、『おまえうまそうだな』(けんぶち絵本の里大賞)『あいしてくれてありがとう』(けんぶち絵本の里大賞・びばからす賞)(以上ポプラ社)『帰ってきたおとうさんはウルトラマン』『パパはウルトラセブン』(ともにけんぶち絵本の里大賞)(以上学習研究社)『うんこ』(けんぶち絵本の里大賞・びばからす賞)『大きな絵本にゃーご』(第38回造本装幀コンクール展読書推進運動協議会賞)『ちゅーちゅー』(けんぶち絵本の里大賞)『きょうはなんてうんがいいんだろう』(講談社出版文化賞・絵本賞)(以上鈴木出版)『ふしぎなキャンディーやさん』(日本絵本賞・読者賞/金の星社)など多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫綺
95
本日は愛妻の日・・・ということで手に取った。が、愛の形がちがった(笑)。でもとっても良かったよ。2015/01/31
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
63
生まれてきてくれて、ホントにほんとにありがとう♪ ずるがしこくて、わがままで、嫌われ者の恐竜トロオドンは、大きな卵を拾います。誰にもあげたくなかったので、どこに隠そうかと思案するうち、木のつるで自分の背中に縛り付けることにしました。<卵から出てきた食ってやる>と思って、一緒に過ごすうち、中から声が聞こえてくるようになりました……。閉じていた心が少しずつ開いてくると、世界が変わってみえてくる。このシリーズは、絵のイメージに反して切なくて哀しいストーリーが多いけど、これはほんわか、ハッピーな読後感です。2014/09/13
めしいらず
60
傷つくことを怖がって誰も愛さないでいれば、当然誰からも愛されることはない。自尊心を守ることや打算を抜きにして人を想う時、自分の中で抑え難い感情が動き出す。まずは自分の中の「ホント」と向き合うこと。周囲の雑音にかき乱されてはいけない。己がココロの声に忠実に。自分が変われば相手も変わる。きっと。2014/05/17
nana
59
読み聞かせに。大好きなシリーズ。2019/04/30
しゅわ
53
ティラノサウルスシリーズ第十二弾。ずるがしこくて、きらわれもので、ひとりぼっちのトロオドン。ある日みつけた大きな卵を、生まれたら食べるつもりで抱えて歩いていると…だんだんと愛情が芽生えて…という心温まるお話。このシリーズにはめずらしく死なないので、安心してチビにも読み聞かせることができました。 ちなみに…このシリーズなので当たり前ではあるのですが、たまごから生まれた瞬間、チビが「そっち!?」とツッコミを入れていました。(汗2014/03/29