内容説明
ここは、「きたのどうぶつえん」。このどうぶつえんにはキリンがいません。「キリンにあいたいなあ…」からっぽのキリンしゃのまえでキリンをだいすきなけんとがさびしそうにしていると、どうぶつえんのえんちょうさんがやってきて、「もうじき、キリンがやってくるよ」とおしえてくれました。「やったー!」よろこぶけんとにえんちょうさんがいいました。「だけどね、しんぱいなことがあるんだ…」。釧路市民が実際に行った活動をもとにつくった絵本。
著者等紹介
志茂田景樹[シモダカゲキ]
1940年、静岡県生まれ。中央大学法学部卒業後、さまざまな職を経て作家を志す。1976年、『やっとこ探偵』で小説現代新人賞を受賞。40歳のとき、『黄色い牙』で直木賞を受賞。ミステリー、歴史、エッセイなど多彩な作品を発表していく。1998年より子どもたちへの絵本の読み聞かせ活動をおこない、各地で講演する一方、童話作品も発表
木島誠悟[キジマセイゴ]
1949年、釧路市生まれ。東京デザインカレッジ在籍時よりイラストレーションを発表。1975年より公募展連続入選。現在はアートディレクターとして活躍。『キリンがくる日』が初の絵本作品となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
80
志茂田景樹さんの朗読会で嫁さんがサイン本をゲット。老いたキリンがいなくなった北海道の動物園に、若いキリンを連れてこようとする園長さんとキリンを心待ちにする少年の物語。アフリカに住むキリンを北海道に連れてくる人間の身勝手さや、移動中に死ぬかもしれないキリンの過酷な運命にも触れながら、それでも「生きた動物の姿を子ども達に見せたい」という園長さんの心意気が熱い絵本。キリンだけでなく、故郷を遠く離れて住む動物園の動物達に感謝の気持ちがわいてくる。2014/07/26
MICK KICHI
53
生まれが北海道の釧路なので、釧路動物園の話に惹かれました。 男の子がもうすぐキリンが補充されるという張り紙を見て嬉しさでいっぱいながらも、色々な疑問が湧きます。 どうやって運んでくるの? 一人寂しくて大丈夫かな? そもそも寒くて大丈夫? 今釧路動物園にいるキリン? スカイ君をモデルにした話です。2018/07/12
小夜風
37
【小学校】子どもが大きくなってからは、もう何年も動物園にはご無沙汰だなぁ。子どもを初めて動物園に連れていった時のあの驚く顔は忘れられません。賛否両論ありそうですが、やっぱり動物園にはキリンがいてほしいですね。黄色の背景に白い雪が映えます。2015/01/25
☆ぴよこ☆ 「クリスマスに絵本を贈ろう・絵本を読もう」「【読メ絵本部】」
30
単純に考えていたけど、実は奥深い話。幅広く読み聞かせが出来そう。中学生に読み聞かせ予定2014/05/20
ぽてちゅう
29
動物園ってなに?教育施設?娯楽施設?キリンは生まれた土地やお母さんと離れ、飛行機で窮屈な思いをしながら命がけでやって来るそうです。胸がちくり痛みます。それでも動物たちは”動物園”という環境でしっかりと生き、私たちに身近で出会える喜び、一緒に過ごす楽しい時を与えてくれます。ギブアンドテイク。じゃあ、私たちは動物たちに何をしてあげられる?主人公のけんとくんは自分なりの答えを見つけました。ならば、私も答えを探しに動物園に行ってみるかな。2020/11/26