内容説明
おなじきょうしつにいて、せきがとなりでも、すぐにはなかよくなれない…ってこと、あるよね。でも、きっとだいじょうぶ。ともだちのはじまりは、ゆっくりゆーっくりでも、いいんだよ…。こころがあったかくなるおはなし。
著者等紹介
最上一平[モガミイッペイ]
山形県生まれ。「銀のうさぎ」(新日本出版社)で日本児童文学者協会新人賞受賞。「ぬくい山のきつね」(新日本出版社)で日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞を受賞
みやこしあきこ[ミヤコシアキコ]
埼玉県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。「もりのおくのおちゃかいへ」(偕成社)で第17回日本絵本賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マツユキ
19
みやこしあきこさんの絵に惹かれて。この指止まれ、と教室で元気良く遊びに誘うじゅじゅ。さとは、じゅじゅと喋れずにいたが、ある日、じゅじゅの秘密を教えてもらい…。教室とは違う関係。見かけとは違う、じゅじゅの不安な心が望んなのが、さとなのかな。切なくなりながらも、続編でどんな友達になるのか、楽しみです。2022/03/31
かおりんご
19
児童書。主人公のさとは、ちょっと内気な小学一年生。クラスメイトのじゅじゅは、いつも元気なクラスの中心的な女の子。じゅじゅに消しゴムを貸してあげたことで、二人は仲良くなる。お母さんと二人暮らしのじゅじゅは、ハッピー星人だという。いつも前向きで楽しそうなじゅじゅに惹かれていくさと。二人はこころのともに、なれるのか。読みやすいけれど、同い年の一年生には難しいテーマだと思う。一人読みなら、中学年くらいからか。大人だと、色々深読みしてしまう。2019/09/29
花林糖
17
正反対な性格の二人が友だちになるお話。友だちになる時とはこんな感じだったのかな?と懐かしく思いました。みやにしあきこさんの絵が雰囲気良く合っていました。最後の石をお守りにする所がお気に入り。2018/06/01
おはなし会 芽ぶっく
13
小学1年生のさとの隣の席のじゅじゅは、元気で活発な女の子で、さととは真逆。そんな二人がゆっくりと友情を育んでいく姿を描いたおはなし。二人のきっかけは「消しゴム」。友だちになるきっかけって、今考えると些細なことからなんでしょうが、当事者にとっては知らない子に声をかけるって勇気のいることでしょうね。2020/03/17
遠い日
7
みやこしあきこさんの絵を求めて。じゅじゅとさとは同じ1年3組。席も隣同士なのに、元気いっぱいでクラスの中心にいるじゅじゅとは、性格が違うと感じるさとはなじめないまま。そんな二人がゆっくり近づいていく物語。きっかけは、じゅじゅの小さな忘れ物を助けたことから……。垣根を作らないじゅじゅの人懐っこさが二人を近づけた。いきなり秘密も分け合い、親密になる特別な感じが「友だち」。共にすごす時間を重ねて、わかりあっていく過程が、子どもの心情、日常をリアルに写し取っている。みやこしさんの絵もふんだんで、堪能する。2013/07/21