出版社内容情報
子どもの頃から自然とふれあい、豊かな感情の持ち主だった宮沢賢治。童話や詩をたくさんつくり、子どもからおとなまで幅広く読まれて
内容説明
『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』『セロひきのゴーシュ』などの作品で有名な宮沢賢治。ふるさとの自然を愛し、家族を愛し、人びとの幸せをねがった人生です。
目次
第1章 石っ子賢さん
第2章 十五の心
第3章 トランクの中の童話
第4章 賢治先生
第5章 土とともに生きる
第6章 雨ニモマケズ
ためになる学習資料室(もっとよくわかる宮沢賢治;宮沢賢治の生きた時代;参考文献)
著者等紹介
小林可多入[コバヤシカオル]
漫画家。角川書店・月刊ASUKAにて「チャイナガール」を連載、ベストセラーになる
佐藤竜一[サトウリュウイチ]
岩手大学内宮澤賢治センター事務局長・作家。岩手県出身。岩手大学で「日本文学」(宮沢賢治入門)を講義している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
34
何不自由ない暮らしをしていたからこそ気づける不平等もある。宮沢賢治のストイックさは、富裕層のエリートたちが共産主義に傾倒していくような純粋な義憤を思わせます。彼の献身は信仰とも深く関わりがあったんですねえ。妹さんのエピソードは有名ですが、支え続けた父親、出版のために奔走した弟さんのエピソードも素敵でした。宮沢先生に教わってみたかったな。2024/02/09
紅香
23
『わたくしのお話は、みんな林や野原や鉄道線路やらで、虹や月明かりからもらってきたのです』どこまでも謙虚で優しい。人々の幸いを願い、故郷を地球を愛した。「石は地球の一部だろ?こんな綺麗な地球を集めたら楽しいじゃないか」少年の頃のエピソード。石を集めたように素敵な物語をトランク一杯に拾い集めたイーハトーブ。本の扉を開いたら、いつでも行ける世界。後世の私達に架けた虹。清らかさに惹かれて透明なその泉に浸り、喉を潤し、願うならそこの住人に私もになりたいと思うのです。知っているようで知らなかった宮沢賢治の生涯。2014/09/19
Kikuyo
17
豊作の花巻市の秋のお祭り、肥料相談にのる、そこから臨終まで「お父さんにほめられた」あと息を引き取るシーンは、何回でも泣いてしまう。弟の清六さんの尽力は大きかったなと改めて思う。石は地球の一部。賢治の愛した岩手の土地や、植物や動物やすべてのものは自然の一部。賢治はいつでもひたむきで、未来に目を向けていたことがよくわかる。2018/09/03
りるふぃー
15
こうして宮澤賢治さんの人生を辿ってみると、賢治さんの人生体験全てが、様々な宝石みたいにたくさんの結晶になったのが、あの不思議で美しい物語の数々なんだと実感する。人それぞれに、人生を童話の結晶にする技術を持ってたら面白いのに。私にもそんな才能があったとしたらどんな童話が生まれるのかな。2021/11/29
陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き
15
姪っ子のクリスマスプレゼントに。去年は鉱物図鑑を贈ったので、「銀河鉄道の夜」と合わせて一緒によんでほしい。宮沢賢治の家族との葛藤や妹トシの優しさ、学びや農業への思い。トシへの童話の数々。美しい岩手の土地、イーハトーブへの想いを込めて。子供向けながら涙が出てきた。私もまた再読してみます。2019/12/24
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