内容説明
真夜中にだけ開く不思議なパン屋さん「ブランジェリークレバヤシ」に現れたのは、美人で妖しい恋泥棒―。謎だらけの彼女がもたらすのは、チョコレートのように甘くてほろ苦い事件だった…。不器用な人たちの、切なく愛おしい恋愛模様を描き出す“まよパン”シリーズ第2弾。
著者等紹介
大沼紀子[オオヌマノリコ]
1975年、岐阜県生まれ。’05年に「ゆくとしくるとし」で第9回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kishikan
660
シリーズ2作目となる今回の作品。午前1時の恋泥棒という洒落たタイトルだけに、ファンタジックな恋物語を想像していたのだけど、いえいえ事件性に溢れるサスペンス小説(ホント!?)。といっても、結婚詐欺、跳んでる美人双子姉妹と彼女らの追っかけなど、バラエティの要素も多いから楽しく読めます。前作を読んでなくとも、十分楽しめますが、僕としては希美ちゃんの視点が多く、こだま君も出番が多い前作の方が好みかなぁ。でも弘基さんの謎は今作ははずせない。それに相変わらずパンが美味しそう。特にクロワッサン! 2012/04/27
射手座の天使あきちゃん
647
シリーズ第二作 午前1時、ブランジェリークレバヤシに飛び込んだのは、妖しい小悪魔・美人のハート泥棒「由井佳乃」 彼女の投げたSOSは思いのほかに重かった でもその雰囲気を救うのは・・・ ビバ!変態斑目さん!!(笑) 今回も名脇役の美味しいパン満載、お話に満腹・満足 (^_^)v 途中、あれ? 宮部さんの「火車」とそっくり、って思うけどご愛嬌ですよね(笑)2012/04/12
hiro
618
“まよパン”シリーズ化おめでとうございます。待っていた2巻も1巻に引き続き、希実、暮林と弘基に、斑目、ソフィアとこだまの6人が勢ぞろいだが、今回は斑目氏がその変態ぶりを発揮し、大活躍の巻だった。1巻はまよパンメンバーが、ブランジェリークレバヤシに集まってくるところを描いた連作短編集だったが、2巻は午前1時の恋泥棒が起こる騒動によって、弘基の過去が明らかになっていく長編で、なかなか先が読めなくて、読み応えがあった作品だった。今回、希実の才能も見えてきたし、更に今後が楽しみだ。次の題名は『午前2時の~』か。2012/02/11
エンブレムT
490
物語の着地点が温かいので「良い話だったぁ~」とニマニマして本を閉じたんだけど、よく考えると決して良い話ってわけではないような?この巻には、八方美人女やらストーカーやら詐欺師やら裏エリートやら、ことごとくリアルには関わりたくないタイプの新キャラが登場してきました。事件も解決法も、いかにもTV的な安っぽさが漂ってたりもします。でも嫌いじゃないんですよねー。食べ物描写が美味しそうってのもポイント高いし。・・・あ。ラストのクロワッサンラスクとバレンタイントリュフの描写で、物語の印象が上書きされたのかも・・・(笑)2014/12/03
しゅわ
489
【図書館】真夜中にやってるパン屋さんに集う、少し変わった人達の物語第二弾。今回は弘基の元カノが登場!不可思議な行動に振り回されっぱなしの希美ちゃんです。美和子さんが真夜中のパン屋さんを始めようと思った理由?みたいなものもわかり、常連客さん達もキャラが立ってきて読みやすくなりましたね。第一弾は想像以上に重くてやりきれなかったけど、今回はそこまででもなくて少しホッとしました。ひそかにお気に入りだった斑目さんががんばります。希美ちゃんと美和子さんの過去?に何があったのかしら?謎を残しつつ…第三弾へGO!ですね。2013/07/04
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