ポプラ文庫<br> 四十九日のレシピ

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ポプラ文庫
四十九日のレシピ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591126653
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。そこにやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えにきたのだった。

著者等紹介

伊吹有喜[イブキユウキ]
1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒。2008年『風待ちのひと』(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)で第三回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

497
義母が亡くなり、四十九日法要までの熱田家の話!亡くなった乙美さんの人柄の良さに惹かれるし、イモトとハルミが、熱田家をさりげなく優しく再生させる。読んでて大好きになる登場人物ばかりです。一方で浩之と亜由美は許せない登場人物!登場人物で、好き嫌いがはっきり出てきた作品は久しぶりです(^^;)読んでて、ついつい笑ったり、腹がたったり、涙が出そうになったり喜怒哀楽が出る作品!現代に必要な人生のレシピ(処方箋)作品だと思います(^^)あと、スキヤキ、スキスキ―♪すき焼き食べたくなります(^^;)2016/09/22

takaC

330
百合子の登場までは単行本で読んだけど、その先は最後までメトロに持ち込んだ文庫本で読んだ。そこそこ熱中して読んだけど実はだいぶ現実離れした話だよな。2018/04/30

射手座の天使あきちゃん

290
生きる気力を失くした夫と離婚を決意した傷心の娘 二人の前に現れた金髪・ヤマンバメイクの女の子は、はは(継母)の残したレシピを伝え小さな奇跡を紡ぎだしますぅ! (^-^)人(^-^)  浮気・愛人の妊娠・姑の介護・長男の嫁と小姑の関係など人生のドロドロ話満載でしたがスラスラ読めてハートウォーミングなお話でしたよん♪ よし私「ガンバレニャン!」(笑)2012/06/10

masa@レビューお休み中

249
大切なひとりの人が亡くなることからはじまります。なんとなく予想はついていましたが、タイトルの四十九日は忌み明けのことを指しているんですよね。乙美さんというひとりの女性が亡くなってしまいます。良平にとっては妻であり、百合子にとっては母である女性です。二人は、あまりにも突然の出来事に死を受け入れることができず憔悴しきってしまいます。そんなときに、見知らぬ黄色い髪の女が登場して「四十九日まで世話をしてほしいと頼まれた」と言うのです。死とは本当はこうであるべきなのかもしれない…そんなことすら思ってしまいました。2015/11/03

kishikan

212
父娘、亡くなった妻そして母、娘夫婦、様々な家族問題を抱え、でも亡妻はその49日の送る日までに素晴らしい贈り物を残してくれた。物語の設定や展開、家族や夫婦の愛情、思いやりなどなど、読んでいる最中そして読後の心地よさという面ではとても満たされた気持ちを味わえる本なのですが、う~んどうも強く印象に残らない。何故なんだろう?井本とハルミも含め登場人物がみんな良い人だからかなぁ・・・。と、思いつつ、これって本よりTVドラマに合ってるんじゃないかな。でも、とにかく、心がやさしくなれるお話です。2012/05/12

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