内容説明
地震が起きる可能性は、モシモではなく、イツモある。だから、特別なことをするのではなく、イツモの生活のなかで地震に備えていたい。阪神・淡路大震災の経験を経て明らかになった、本当に備えておくべきこととは?体験者の知恵と工夫を集めた、新しい防災マニュアル。基本備品一覧なども収録。
目次
地震がおきた瞬間
地震とその直後
救援活動
避難生活
地震が教えてくれる未来
イツモメモ
著者等紹介
渥美公秀[アツミトモヒデ]
1961年大阪府生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科教授。自宅のあった西宮市で阪神・淡路大震災に遭い、避難所などでボランティア活動に参加。これをきっかけに災害ボランティア活動の研究と実践を続けている。専門はグループ・ダイナミックス(集団の人間科学)。日本災害救援ボランティアネットワーク理事長も務める
寄藤文平[ヨリフジブンペイ]
1973年長野県生まれ。アートディレクター、イラストレーター。JT広告「大人たばこ養成講座」をはじめ、広告とブックデザインに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロ@いつも心に太陽を!
35
明日で東日本大震災から4ヶ月経つ。今も時おり余震が起きるし、東北以外でも震度5クラスの地震が起き、いつのまにか「震度5」であまり驚かなくなった自分に怖くなった。《日本は地震とともに生きてきた国。そしてこれからも地震とつきあいながら生きていく国》地震が起きて自分が被災する可能性を「もしも」ではなく「いつも」あると意識して過ごす。それは今の私たちに必要な意識。阪神・淡路大震災を経験した方たちの声に改めていろんなことを気づかされた。今日からもう一度気を引き締めてイツモ型防災を。2011/07/10
saga
26
読了した『仙台ぐらし』から自然に積読の本書に手が伸びた。阪神・淡路大震災の経験を生かした様々な防災を提案する本書は2007年に単行本が刊行されていた。そのわずか4年後に東日本大震災が発生。本書のコンセプトである「大地震はイツモ」が証明されたのだ。私が本書を購入したのは、寄藤文平氏のほんわかしたイラストに惹かれてのこと。本書でも判りやすいイラストで防災を説明するのに一役買っているが、牛乳普及CM「ミルクゴッド」の印象が強烈だ。2015/09/19
お昼寝ニャンコ
19
実際に阪神淡路で震度7という大震災を経験した方たちの生々しい証言が、大好きな寄藤文平さんの親しみやすいイラストで綴られている。実体験に基づく証言は、未経験の自分にとって予想外の事もあった。悲惨な災害時にはたとえ備えがあっても決して万全では無いが、声がけなど日頃からできる事を少しでもやる事が大切だと気づかされた。この本は【モシモ】から【イツモ】へと災害に対する意識の変換にとても役立った。コンパクトでイラスト満載で読み易いので、常に目に付くとこに置き、今後の防災意識の継続に役立てたいと思った(*^_^*)。2016/06/20
えんび@灯れ松明の火(文さんに賛同)
19
備えあれば。物だけでなく気持ちの準備の大切さ。2011/08/23
Te Quitor
18
たぶん、3・11がなければ読まなかったと思う。でも読んで良かった。わかりやすいし、参考になることも たくさん書かれていた。ホントは、みんなが読むべき本だなと思うし、気付いたら読み返すようにしたい。そんな本でした。2012/01/21