内容説明
シャボテン・マニアの豪邸で留守を預かることになった仁木兄妹。深夜の電話で呼び出された二人は、有名劇作家の自宅で起きた殺人事件に巻き込まれ―。緻密に張り巡らされた伏線と鮮やかな推理、マイペースな植物学者の兄と、好奇心旺盛な妹の凸凹コンビが醸しだすユーモラスな雰囲気が、絶妙にブレンドされた傑作長編ミステリ。著者自らが本作を語った「悠久のむかしのはなし」も特別収録し、待望の復刊。
著者等紹介
仁木悦子[ニキエツコ]
1928年東京都生まれ。4歳で胸椎カリエスと診断されて、歩行不能の生活を送る。20代半ばから執筆を始め、57年『猫は知っていた』で第3回江戸川乱歩賞を受賞。81年『赤い猫』で第34回日本推理作家協会賞短編賞を受賞。爽やかな読後感の作風で人気を博し、本格派女流推理作家の先駆けとなる。86年逝去。大井三重子名義で童話も発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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