内容説明
「市場で象が暴れています」と連絡を受けた警察官が護身用のライフルを手にすると…。群衆に取りかこまれた男の痛切な経験(オーウェル『象を射つ』)。隣接した墓地に向かって傾いている三階建てのアパート。ユニークな住人たちの暮らしを描いた武田麟太郎の『日本三文オペラ』。南の島に君臨する行政官と助手はことあるごとに対立していた。屈辱を感じつづけた助手は大胆な行動を決意するが…(モーム『マッキントッシュ』)。民衆の力がすべてを飲みこんでいく物語。
著者等紹介
オーウェル[オーウェル][Orwell,George]
1903‐1950。イギリスの批評家、小説家。植民地時代のインドに生まれる。インド帝国警察を退官後、執筆活動を開始。労働者階級の生活を描いた『パリ・ロンドンどん底生活』で注目を集める
武田麟太郎[タケダリンタロウ]
1904‐1946。大阪市生まれ。東京帝大入学後、1929年に「文藝春秋」に『暴力』を発表し、プロレタリア作家としての地位を確立。32年発表の『日本三文オペラ』以降は、庶民の視点から風俗を描いた作品を発表する
モーム[モーム][Maugham,W.Somerset]
1874‐1965。イギリスの小説家、劇作家。貧民街で医療に従事した体験をもとに『ランベスのライザ』を発表し、作家デビュー。1919年『月と六ペンス』がベストセラーになる。旅をしながら執筆するが、58年に作家活動から引退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モモ
臨床心理士 いるかくん
神太郎
けんさん
阿呆った(旧・ことうら)