内容説明
身近な人たちのために働き続けたレナは、生涯、独身だった。平凡な女性が「まるで英雄」のような死を迎えるまでを描いたシュトルムの『レナ・ヴィース』。売れない画家「ベアマン爺さん」が若い命をつなぐために成し遂げた愛の仕事(オー・ヘンリ『最後の一葉』)。両親の顔も知らずに路地裏で育ったクリスチーネは、水汲み、洗濯、子守りなどをしながら人間の醜さばかりをみて暮らす。そんな女性が罪と絶望の果てに人間愛を知るヴァッサーマンの『お守り』。熱い涙が溢れる三篇。
著者等紹介
シュトルム[シュトルム][Storm,Theodor]
1817‐1888。ドイツの小説家、詩人、法律家。生涯の大半を法律家として過ごしながら、若い頃から創作活動を行なって、哀愁と情趣に満ちた短篇を残した
ヘンリ,オー[ヘンリ,オー][Henry,O.]
1862‐1910。アメリカの小説家。本名ウィリアム・シドニー・ポーター。36歳のとき、横領罪で有罪判決を受け、服役中にオー・ヘンリの筆名で短篇を書き始める。出所後、市民の哀歓を描いた作品が人気を呼ぶ
ヴァッサーマン[ヴァッサーマン][Wassermann,Jakob]
1873‐1934。ドイツのユダヤ系作家。少年時代から文学に親しみ、リルケ、ホーフマンスタール、トーマス・マンらと交流。1897年の『ツィルンドルフのユダヤ人』で注目され、理想を求めて苦闘する人々を描いて人気を得た(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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