内容説明
世界中の人々から愛され、私たちも幼いころから馴れ親しんできたグリム童話。でもその中には、怖くて残酷な話も少なくない。子どもたちだって容赦なく鞭打たれたり、捨てられたり、果ては殺されてしまうのだ。また巧妙な復讐の物語もあれば、因果応報の物語、隠蔽された性愛の話もある。魔女や悪魔や死神まで登場し、恐ろしさを盛り上げる。そんな残酷童話を読み解いていくと、人間の本音や深層が見えてくる。メルヘン論に新境地を拓いた著者の話題作。
目次
第1章 恐るべき子供たち
第2章 死にまつわる話と「人食い」の物語
第3章 言うことを聞かない子供への罰
第4章 捨てられる子供、鞭で打たれる子供
第5章 隠蔽された性愛
第6章 子を閉じ込める親
第7章 悪人の末路と主人公の幸福
第8章 因果応報の物語
第9章 魔女の棲む森、悪魔の棲む館
第10章 悪魔と死神
著者等紹介
金成陽一[カナリヨウイチ]
1948年、福島県いわき市に生まれる。独協高校、独協大学外国語学部を経て、日本大学大学院独文博士課程を修了。いわき明星大学人文学部教授。ドイツ文学専攻
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