内容説明
並はずれた美男子と結婚した「私」は、夫が夜ふけになると床をぬけ土蔵に行くことを怪しみはじめる。闇の中、手探りで梯子段をのぼっていくと―。隠さねばならなかったこの世ならぬ歓楽と哀しみ(江戸川乱歩『人でなしの恋』)。自信に満ちた裕福な学者が、ベッドの下に光る二つの目に神経をかき乱されてゆく(ビアス『人間と蛇』)。放蕩の限りをつくす名門一族の「私」が、同姓同名の同級生に追われる恐怖を描いたポーの『ウィリアム・ウィルスン』。背筋のさむくなる三篇。
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894‐1965。三重県生まれ。本名は平井太郎。ポーやコナン・ドイルで探偵小説の面白さを知り、雑誌「新青年」に作品を発表して人気作家となる。戦後は探偵作家クラブを創立、初代会長を務めた
ビアス[ビアス][Bierce,Ambrose]
1842‐1914?アメリカの小説家、ジャーナリスト。南北戦争で北軍兵士として戦った後、ジャーナリストとして人気を博す一方で、短篇小説も数多く執筆。1913年、革命さなかのメキシコで消息を絶った
ポー[ポー][Poe,Edgar Allan]
1809‐1849。19世紀アメリカ文学を代表する小説家、詩人。短篇小説の名手で、推理小説の分野を確立。詩人としてはフランス象徴詩に大きな影響を与えた。アメリカ文学史上最大の文豪だが、常に貧困に苦しみ、酒におぼれて早世した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かりさ
えみ
モモ
藤月はな(灯れ松明の火)
ヒロ@いつも心に太陽を!