ポプラ文庫
午前4時、東京で会いますか?―パリ・東京往復書簡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 399p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591114575
  • NDC分類 955
  • Cコード C0198

内容説明

天安門事件後17歳で渡仏、ゴンクール賞最優秀新人賞をはじめ、各国文学賞を受賞し、世界の注目を集めるシャンサ。在日38年で経済人と作家の二つの顔を持つリシャール・コラス。異文化体験、歴史認識を通じ、新時代の生き方を語り合う、魅惑の往復書簡集。

目次

第1章 ラスパイユ通りの彼方に
第2章 赤い星が昇った夜
第3章 火と雪の踊り
第4章 孤独な流星の軌跡
第5章 水の中の青い空
第6章 まわる地球儀

著者等紹介

シャンサ[シャンサ][Shan Sa]
北京生まれ。10歳で処女詩集を出版、12歳で全中国詩大会グランプリ受賞。天安門事件後の1990年、17歳で渡仏し、画家バルテュスに2年間師事し親交を結ぶ。97年『天安門』(ポプラ社)で仏ゴンクール賞最優秀新人賞、99年“LES QUATRE VIES DU SAULE”でカゼス=リップ賞、2001年の『碁を打つ女』(早川書房)で「高校生が選ぶゴンクール賞」を始め、各国の文学賞を受賞。同書は世界28カ国で出版され、ミリオンセラーとなった

コラス,リシャール[コラス,リシャール][Collasse,Richard]
フランス生まれ。パリ大学東洋語学部卒業。在日フランス大使館勤務、ジバンシィ日本法人代表取締役社長を経て、1985年にシャネル入社、1995年、シャネル日本法人代表取締役社長に就任。フランス商工会議所会頭、欧州ビジネス協会(EBC)会長を務める。国家功労章シュバリエ章受章、レジオン・ドヌール勲章受章。2006年、小説『遙かなる航跡』(集英社インターナショナル)を出版

大野朗子[オオノサエコ]
一橋大学社会学部卒業。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Sawa

2
二作家の往復書簡。二人の自己アピ、自己宣伝、俺様すごばっかりでいやになっちゃう。なんなの? 女が「あたしはすごいのすごいのあの中国の天才少女なの。家柄もパパもママもインテリでブルジョワで。。。」と切り出したら 男は「私はフランスの植民地国で少年時代を過ごした異邦人でしてね、普通のフランス人とは違うのですよ」 と言いかえす。 ただ本当に言えることはこの両人似た者同士だということと、そして言葉選びや言葉遣いは優雅かもしれないけど、二人共、心に「優しさ」がひとつもないこと。 バレるね。 2018/01/13

彩也

2
芸術家は身の上話を語っても作品になり、美が溢れるのだなあ。東洋で生まれ西洋で生きる作家と、西洋で生まれ東洋で生きる経営者。真逆の途を辿った二人だが、二人とも恐ろしいような「教養の権化」であるという点は同じ。国際人、とはこういう人たちのことを言い、そこに至るまでの努力は並大抵ではない。他にも、メセナについてや、日本が海外の企業人にどう考えられているか、など興味深い点が多数。一文一文が示唆に富み、かつ美しい本。2010/10/05

さわたり

1
★★★★★面白かったが、1つツッコミを。コラスが紹介した雨戸など、最近の住宅にはない。2013/09/28

May

0
 フランスに生まれ人生の過半を日本に暮らし、シャネル日本法人の社長で作家であるコラス氏と、中国のエリート層、知識階級に生まれながら民主化にかぶれ、フランスに逃げた(と言ってはひどいかな)作家の往復書簡。いずれも博学で、理解を深めるには最低限ウィキが必要(笑。  かくも違う両者だが、生まれ育った場所とは違う場所に、いわば帰属意識的なものを持っているのは、大変に興味深い。  まぁ、作家が書くものだから、フィクションではないとは言い切れないが、だとしても面白く読むことができた。   2013/10/22

あさみん

0
読み終わるのにずいぶん時間がかかってしまった・・・。その理由は私がシャンサが嫌いだから。中国のエリートな両親にエリートになるべく教育を施されながら、それを捨ててフランスへ旅立ち、小説家であり芸術家である自分を作り出したという自負。なんだか鼻持ちならん・・・。本書はそんなシャンサと、日本在住のシャネル日本法人のフランス人社長リシャールのフランス語で交わされた往復書簡の和訳本。リシャールは魅力的。2010/02/12

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