内容説明
三つの月に司られる世界・トレマリス。そこでは、かつて「歌による魔法」が広く行われ信じられていたが、今は忘れられようとしていた。“歌術”の力を失い、失意のうちにアンタリスへ戻ったカルウィンは、変わり果てた故郷の姿を見る。氷壁に並べられた巫女たちの死体、歌術師だけがかかる雪病の蔓延…。目を覚ました長老マーナは、「一の巫女の位を継ぐべきはカルウィンだ」と言い、息絶える直前に、女神の秘儀を伝える。カルウィンは、自分が歌術の才をなくしたことを言えないまま、マーナの話に耳を傾けた。「“環”を見つけよ、“環”が答えを握っている。だが秘密を解き明かすには“第十の力”が必要だ」「第十の力」の秘密とは?カルウィンは万歌の歌い手となり、悪の皇子・サミスを倒すことができるのだろうか?「歌術」というユニークなモチーフを使った、ファンタジー小説三部作、待望の完結篇。
著者等紹介
コンスタブル,ケイト[コンスタブル,ケイト][Constable,Kate]
1966年、オーストラリア・メルボルン生まれ。幼少期を過ごしたパプア・ニューギニアでは、テレビがなかったため、町にあった小さな図書館の本の大半を読破した。メルボルン大学卒業後、レコード会社にパートタイムで勤務するかたわら、著作を始める。『トレマリスの歌術師』が小説家としてのデビュー作。現在は夫と娘二人と共にメルボルン在住
小竹由加里[コタケユカリ]
東京外国語大学英米語学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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