内容説明
いそがしくないママはどこにいる?ぼくはそんなママをさがしに、たびにでた。山下明生と渡辺三郎がのびやかな子どもの成長をファンタジックに描く。
著者等紹介
山下明生[ヤマシタハルオ]
1937年、東京都で生まれ、広島県能美島で育つ。京都大学仏文科卒業。絵本、幼年童話から長編まで幅広く多くの作品を手がける。主な作品に、『海のしろうま』(野間児童文芸推奨作品賞)、『海のコウモリ』(赤い鳥文学賞、理論社)など多数
渡辺三郎[ワタナベサブロウ]
1913年、福島県生まれ。装丁、さし絵、絵本の分野で活躍し、戦後から現在までの児童書を支えてきた画家の一人。小学館絵画賞、毎日出版文化賞など受賞作品も多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mntmt
22
終わり方が好き。絵もすごくいい。2016/09/08
さすらいのアリクイ
9
お母さんに絵本読んでとせがんでも赤ちゃんの世話で忙しいからと相手にしてもらえない少年が、「いいたび ボンボン!」という掛け声(?)をかけながらお父さんのベッドにネコやだるまいんこたちと一緒に乗り込み、忙しくないお母さんを探す旅に出る…という、内容の説明、これで通じるのかと書いていて不安になるのですが、そういう内容の絵本。旅先で出合うのも桜の花びらに乗ったアリの船頭、車を運転するカブトムシなどユニーク。こういうハチャメチャな内容の絵本は、実はかなり好みだったりします。ハチャメチャ具合が観てて楽しい絵本です。2017/08/15
遠い日
8
何事も、やらないよりやったほうがずっといい。家出を決めこんで、「いいたび ボンボン!」と乗り出した海。パパのベッドの船でどこまでも。途中、出会う者とはみんな友だちになっていく。「忙しくないママ」を求めてどこまでも。ボンボヤージュは旅立ちと成長の合言葉。2019/02/26
Cinejazz
7
〝「行ってらしゃい! ボンボヤージュ!」 ママが、パパにキスをした。パパは、タグボ-トの船長さんだ。「ボンボンって、なに?」 ぼくが聞いたらママが答えた「いい旅をっていう、フランス語よ」・・・「ねえママ、この絵本よんで」「いま忙しいの。あとでね」「じゃいいよ。ぼくも旅に出るから」「あら、何処へ?」「忙しくないママを探しに」「それはいいわね。 いい旅を!」・・・〟少年は、黒猫のクロッキ-、達磨インコ、縫いぐるみの兎と熊とおやつを、自分のベッドの船に積んで、パパの船が浮かぶ海の旅の冒険が始まった。🚢🛏2024/08/05
2時ママ
4
長女8歳 独り読み。2016/09/25