内容説明
センセイって、もっと特別な人がやるものだと思ってたんだ。とくにやりたいことがなく、気がつけば先生になっていた。生徒は可愛げがないし、同僚とのつきあいも面倒だ。それでも、“センセイの日々”は続いて行く…。第18回小説すばる新人賞受賞作家が描く、“フツーの教師”の青春物語。
著者等紹介
飛鳥井千砂[アスカイチサ]
1979年生まれ、北海道出身。愛知淑徳大学文学部国文学科卒業。主な作品に、第18回小説すばる新人賞受賞作の『はるがいったら』(集英社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こうじ
130
⭐️⭐️⭐️3/5 先生も大変だね。やっぱり楽な仕事はないよね。みんな苦労して生活してるんだよね。あ〜宝クジあたらないかなあ(笑)自分も面倒くさがりな所あるし凝りだすと止まらないし極端なんだよね^_^;2015/10/10
そのぼん
86
タイトルそのまんまの男が主人公でした。なんだか、どっちつかずでユルい感じで、ときどきイライラしそうでした。それでも、いまはこんな感じの人って多そうだなと思いました。教師としてはどうなのかと思いますが・・・。やはり先生も人間なので、完璧を求められるとしんどいのかも知れませんね。2013/03/10
takaC
86
桐原も永野も吉田も、自分の先生だったら嫌だなと思った。2012/01/22
taiko
77
キングオブ面倒くさがりを自認する桐原は、高校の社会科の先生。同僚教師や生徒、女友達との関係も、面倒くさいと思いながら上辺だけでさらりと流すタイプ。…前半の桐は、好きになれませんでした。面倒くさいの連発が、どうしても鼻についてしまって。でも、最後に見えた彼の過去、面倒くさがっているふりをしていたのかもしれない姿が感じられてからは、急激に前半の様子もイメージアップ。再読したら、きっと違った印象になるかもしれません。面倒くさいと言いつつも、ちゃんと仕事してるじゃんな桐、軽い感じだけど、人間らしいのかなと思います2016/05/05
ゆみねこ
68
名古屋の私立高校教諭の桐原は、教師2年目。友人付き合いも、職場の様々なこともすべて面倒くさがりながら生きているが、表面上は周りと上手くやれているように行動するのが得意な若者。彼がだんだんと面倒くさがりから前向きなセンセイに変わって行く姿が良かった。坪井くんのキャラクターがとてもいい。出来ればヤンキーの両親の登場シーンが欲しかったかも?2014/07/05