ビッグコミックススペシャル スピリッツ おやすみシェヘラザード 〈３〉

篠房六郎

小学館（2019/05発売）

• サイズ コミック判／ページ数 176p／高さ 19cm
• 商品コード 9784098603510
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[眠る山猫屋]

あれ、こんなに面白かったっけ？映画の内容を語らせればすべからく眠りに陥らせるシェヘラザート・箆里詩慧さん。今回はタルコフスキー『ノスタルジア』から始まります。観たことないけど予告観ただけで心地好く眠れそうな作品の解説を信じてはいけないんだろうな(笑)きっとウソは言ってないのだろうけれど。そして『アベンジャーズ』『バーフバリ』と続き、『イレイザーヘッド』回でとうとう吹く。後輩がタイトルを忘れた映画を、断片情報でシエさんが解析していく話、『私の頭の中の消しゴム』を『イレイザーヘッド』に変換していく下り(続)

2023/06/07

[藤月はな（灯れ松明の火）]

脇役キャラの人間性にスポットが当てられる巻。同時に映画を観る人の面倒臭くも愛おしいスタンス、好みの押し付けがましさの線引き問題なども提示される。（世間的な評価が）外れの映画を当てまくる真魚ちゃん、「腐女子説、浮上？」で実は隠れSなふらんさん、社会人映画好きあるあるで所々がハードボイルド口調な心先生など、皆、キャラ、濃いな～(笑)ツンデレ面倒臭可愛いになっている槇音さんと麻鳥ちゃんのロキ＆ソーな関係にほっこり。こういう百合もよきかな～＾＾それにしても能面での呷り・俯瞰の表情効果が抜群な詩慧先輩仮面、凄い。

2019/06/19

[Vakira]

3巻　かなりマニアックな作品集。Ｂｕｔ僕は嬉しい。なんたってタルコフスキー映画登場。それも意外やマイナーな「ノスタルジア」。この映画紹介、面白さ伝わらないと思うよ。そしてリンチの「イレイサーヘッド」　んん？この背景　東京の立川。あ～ちゃん　見に行く映画館はシネマシティ2だ。なんて知ってる背景でまた嬉しい。名作映画の思い出しが面白い。「レオン」にジョンレノン、ジャンレノ、ペペロンチーノにナタリーポートマン、更にスターウォーズが絡んでなんじゃそれ。「息もできない」＆「バーフバリ」見たくなりました。

2019/07/04

[トラシショウ。]

「アベンジャーズの中でもハルクって、噛ませ犬の雑魚でしょう？「I･W」でも真っ先にサノスにワンパンKOされてたし」。「紹介された映画が不思議な位観たくならない漫画第1位(俺調べ)」は今巻でも健在。タルコフスキーにバーフバリ、名前を伏せた恋愛映画やベニスに死す、イレイザーヘッドにインフィニティウォー。一巻時点ではあさとの取り巻き程度だった、戸付ふらんを初めとする級友達の思わぬ博識ぶりや知識の偏りっぷり、無知っぷり(※これは一名のみ)が加速しており、前二巻までよりずっと読みやすく面白い。(以下コメ欄に余談)。

2019/06/20

[N島]

新章突入？映画はやっぱり見て楽しむもの。そんな当たり前のことに今更気付かされる第3巻。ここに来てサブキャラの魅力が大爆発、読んでいてとても楽しいです。クソ映画当たり屋に一票。あとファンタスティック・フォーの解説に力を入れる先輩が好きです。個人的にはシルバーサーファーとギャラクタスも入れて、より混沌とした展開にしてほしかったかも。さておき漫画そのもの面白さは折り紙付き。映画好きでなくても、キワモノ好きでなくとも、ご一読いただく価値はありますぞ。

2019/06/13