内容説明
中学三年になり、クラスに転校生がやってきた。聴覚障害をもつ佐山は、急だったため修学旅行に参加できない。そこで「ぼくら」は佐山のために、「自分たちだけの修学旅行」を計画することに。受験勉強にかこつけて避暑地でサマースクールを開催させ、途中で抜け出して思いっきり楽しもうとひそかにもくろんだ。しかし、「黒い手帳事件」で大恥をかかされたヤクザが、復讐をはかって「ぼくら」を追う。バスごと谷底に突き落とされかけた「ぼくら」は、無事に生還できるのか。
著者等紹介
宗田理[ソウダオサム]
1928年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。父親の死後、少年期を愛知県ですごす。大学入学と同時に上京、出版社勤務を経て作家活動に入る。1979年、直木賞候補作となった『未知海域』で作家デビュー、社会派ミステリーや企業情報小説等で活躍。現在は、名古屋市在住。旺盛な執筆活動のほか、教育問題、豊橋ふるさと大使などでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
51
9冊目。ちょっとショックだったのは登場人物の死。さすがに中学生たちではないが、シリーズ中、自然に親しみもできたはず。彼らも中学3年なので、受験のプレッシャーもあるし、学校も無理解なまま。80年代から90年代は、きっとこういう構図が典型的な共感をもって読まれたのだろう。今はどうか。今でもそうかもしれない。聴覚障害のあるクラスメートのために「修学旅行」を計画する「ぼくら」だが、前作以来のヤクザたちに狙われる。結末が児童文学っぽくないが、これが現実の厳しさなのかもしれない。物語的に余韻のあるラストになった。2020/10/08
Mee.
21
今作も期待通りやってくれました。殺し屋の心をも動かす「ぼくら」は本当に最高です( ¨̮ )瀬川さんの言葉も、心に響きます。2019/01/24
はる
20
今回は第1話からぼくらに力を貸してくれてたお祖母ちゃんがなくなったりボスとカマキリが亡くなったり今までのシリーズで一番人が亡くなったように思います。シリーズ初読了後にしんみりしてしまいました。2016/05/03
みずいろ🌠ゲーム好きですよ誰か一緒に話そうよ
6
再読ですよっ2019/12/17
こどもふみちゃん
5
小6の長男が1日2冊のペースで読み漁っているシリーズ。9巻。ポプラ社から出ているものが、息子には一番読みやすそうだった。2016/09/22