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内容説明
かつて、子どもたちの生活に寄り添うように、貸本屋があった。そこでは時代劇やミステリ、怪奇もの、少女マンガなど、さまざまな作品が生まれ、愛され、消えていった。水木しげる、つげ義春、さいとう・たかをなど著名な作家を輩出した現代マンガ文化の原点を、多数のビジュアル、資料と共に紹介する貸本マンガ研究の決定版。
目次
序章 貸本マンガの豊かな世界―戦後の貸本業界と貸本マンガ
1章 ヒーロー現る!―時代劇マンガの世界
2章 ミステリ、ハードボイルドの誘惑―探偵ものからアクションまで
3章 少女たちの夢のゆくえ―少女マンガの世界
4章 異世界への誘い―怪奇マンガの世界
5章 青春って何だ!?―貸本マンガの終焉と青春マンガ
終章 貸本マンガに溺れて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
5
我が家の直近に貸本屋があった。小学校低学年に専ら雑誌の古本を10円で買うだけであったがその御蔭かお目こぼしで短時間立ち読みをすることが出来た。短時間であるのでストーリー漫画ではなくギャグ漫画だけを読んでいた。アチャコが屋台を引いて生活するような題材の物があったのを覚えている。子供には知る由のない古本屋の営業やなぜ小学校中学年以降私が通わなくなったかの理由についても本書から知ることが出来る。古本屋はテレビに追われて消えたというわけでもない。経済成長と社会の変動が作家と読者を様々な方向に向けたということなのだ2020/07/23
takao
2
ふむ2023/06/28
cronoq
2
ゲゲゲの女房に登場する「貸本マンガ」ってのが何なのか知りたくて読んだ。大手出版社とは全く別の出版・流通ルートを持つマンガが存在していたのですね。一種のアングラの世界みたいなものかな。2010/08/17
偏頭痛
2
もう本当に昔の本なのにホラー物やらお涙頂戴もの今も通ずるものがあったりするのは面白く感じた。2010/04/14
えふのらん
1
貸本のジャンル評論本。時代劇、劇画、薄幸少女、怪奇、青春を論者の思い出を交えながら語る、という趣旨の本。劇画の項目は特に熱入りで劇画工房誕生までの経緯はもちろん、短編集「影」や「摩天楼」の書影まで掲載されている。辰巳とさいとうの違いをそれぞれ摩天楼と刑事の装丁から説明しているのもよかった。貸本マンガ略史もコンパクトにまとまっている。2024/01/22