内容説明
クラスで八番目にカワイイ「あたし」(山田香な子、小五♀)と深夜ラジオ好きでマユゲの太いコーモリ(小森裕樹、小五♂)の可笑しくて切ない初恋未満の物語。
著者等紹介
山本幸久[ヤマモトユキヒサ]
1966年5月31日、東京都八王子市生まれ。89年、中央大学文学部史学科卒業。内装会社勤務を経て編集プロダクション勤務。2003年『笑う招き猫』にて、第一六回小説すばる新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
113
笑ったり泣いたり、あっという間に読んでしまった。ざっくり言ったら小学生の三角関係。初恋未満の微笑ましい2人と、見守るあったかい大人たち。そこへ女子力の高い子が絡んでくると、コドモといえどめんどくさいことになる。親の仕事とか病気とか、どうしようもない現実の中にあっても、子どもには無限大の未来がある。未来の2人に会いたいな。スーパー美人の先生が「男前」だし、ヤな子のノンちゃんもきっと「イイ女」になりそうで、晴れ晴れとした読後感。2016/07/12
馨
104
イメージとしては『ちびまるこちゃん』みたいな感じで香な子と、その周りの人物との日常に起こることを描いています。 香な子は小学生にしては少し冷めた感じのある子で、心の中で冷ややかなツッコミを入れることが多々ありそれがまたちびまるこちゃんに似た感じがしました。自分が小学生だった頃と重ね合わせて読むことができておもしろいです。
kishikan
104
「読メ」でこの本を知ったのですが、ジワーっとくる良い物語ですね。香な子ちゃんもコーモリ君も本当に良い子で、ちょっと問題のある義昭おじさん、お父さん、お母さん、鎌倉先生もみんな好い人、コーモリ君にそれこそ『人生最大の』問題が起きるんだけど、でもそれはいつか乗り越えられるわけで、といっても最後のお別れの場面は、香な子ちゃんの揺れる心を思うと可哀想、と思う気持ちと、ちょっとほろ苦い子どもの頃の思い出が蘇ったりして・・、こうした子どもの視点で書かれた物語を大人になって読むことの大切さを僕はつくづく感じたのでした。2011/11/02
扉のこちら側
98
初読。再会を誓う少年少女。読後感よい。しかし今時の子ども達はこんな遅くまで塾に通うのか。2013/06/30
takaC
91
誕生日おめでとう、山田。2011/01/09