内容説明
「リトルボーイ」という名の原子爆弾に家も父さんも母さんもうばわれて…。孤児となった子供たちはいつしか寄りそいいっしょに暮らしはじめた。兄弟姉妹のように、家族のように、悲しささみしさを乗り越えて―。
著者等紹介
吉本直志郎[ヨシモトナオシロウ]
43年生まれ。78年『青葉学園物語』(日本児童文学者協会新人賞)にてデビュー。広島県在住。『木霊みょうと』にてボローニア国際図書展グラフィック賞受賞
中島潔[ナカシマキヨシ]
43年生まれ。「風の画家」と呼ばれる日本画家。吉本直志郎とコンビの絵本『木霊みょうと』にて、ボローニア国際図書展グラフィック賞受賞
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
24
広島に落とされた原子爆弾を示す「リトルボーイ」に、著者は原爆で親を失った子どもたちの姿を掛け合わせたのです。 あの悲惨な爆弾は、多くの孤児を作り出してしまいました。 物語の登場人物が描かれているので、ちょっと勘違いをしそうですが、そのたくましさは著者自身の体験に基づいているからでしょう。 この小説からは、未来を目指す子どもたちの生きざまの眩しさを受けとりました。 学ぶところの多いお話です。 著者が少年時代を過ごした広島戦災児育成所に、関心を持ちました。2021/01/08
Yumikoit
0
ヒロシマの孤児たちの話。2008/07/28