おはなしパーク
机のなかの竜の森

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  • サイズ A5判/ページ数 62p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784591078785
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

ぼくはふしぎな屋台のおじいさんから竜のたまごだというどんぐりをもらった。 机の引き出しにどんぐりをまくと……。

内容説明

『いい竜、売ってます』ぼくの小学校の前に、ふしぎな屋台がでた。どうしても竜がほしくてたまらないぼくに、屋台のおじいさんはきいた。「きみの勉強机は、なにでできているのかな?」第1回静岡県天竜市森林のまち童話大賞・大賞受賞作。小学校中学年から。

著者等紹介

ほんだみゆき[ホンダミユキ]
1966年、兵庫県に生まれる。京都芸術短期大学洋画科卒業。17歳で漫画家としてプロデビュー。30歳から童話と小説を書き始め、2003年、静岡県天竜市主催第1回森林のまち童話大賞大賞を受賞。受賞作である『机のなかの竜の森』がデビュー作となる。大阪府在住

岡本順[オカモトジュン]
1962年、愛知県に生まれる。神奈川県在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

66
学校の帰り道「いい竜売っています」ののぼりがある。ぼくは竜を飼うことにした。おじいさんはぼくに竜を飼うためのキットをくれた。机の中で育てるんだって。土のパックの封を切って入れ、どんぐりにしか見えない竜の卵をうめて、雲のパックに水をまぜて逆さまにする。チカッチカッと稲妻が走る。やがて引き出しには森が生まれる。小さなうさぎや宝石のようなルリビタキもいる。蛍も飛ぶ。しかし、やがて冬になり森はすっかり枯れてしまった大晦日。ぼくの涙が落ちた場所から竜が飛び立った! 大人も欲しい竜の飼育キット。机の中の森。2015/08/26

chiaki

28
なんてファンタジー!学校の門の前に突然やって来た屋台。屋台のおじいさんはなんと竜を売っている!勉強机の抽斗の中で、「竜の栽培方法」に従って一生懸命どんぐりを育てるぼく。四季を巡り冬枯れの景色が広がったときには、もうダメなんじゃないかと読みながらこちらが諦めそうに…。ラストはもうちょっと余韻が欲しかったな〰️。富安さんの『シノダ!』を読む前にもいいかも。2019/12/15

遠い日

11
小さな世界のファンタジー。木と森、水と土、机の中で育てる小さな自然。小さな人は出てこないけれど、こういう微視的世界が大好きです。竜の卵はどんぐり。このどんぐりが魅せる机の中の四季に夢中になるぼく。豊かな森と海の豊饒はつながっていると言われるが、まさに、ぼくに見せた自然の実りと巡り。竜は象徴だったのだ。2018/03/19

ぱんちゃん

9
[小学2年読書感想文選本]かなり面白かった。良本。話は学校の側で竜を売る怪しげお爺さんから始まったので心のトラウマ『メキメキエンピツ』を思い出しましたよ。竜を飼うために巣を作って豊かな森を育てていく過程とかすごく良かった。ラストも素敵だったけど、感想文を書けるかと言えば難しいかも。これは心を豊かにする本だけど言葉として説明しなくていい本だった。息子と一緒に読み聞かせとして楽しみます。 2018/08/20

ののはな

6
図書館。偶然息子の国語教科書にも紹介されており、学校図書館になく、読みたかった本だった由。小5にしてはドリーマーな息子には高評。2012/01/15

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