出版社内容情報
懐かしの卓袱台での食事がよみがえる。夕餉のにおい、おふくろの味。卓袱台は家族が体を寄せ合って食事をする、温かい団らんの場だった。
内容説明
なつかしの卓袱台での食事がよみがえる!夕餉のにおい、おふくろの味。卓袱台は家族が体を寄せ合って食事をする、温かい団らんの場だった。
目次
第1部 懐かしみ、味わい直したい、あの卓袱台の光景(昔ながらの「おふくろの味」をこどもたちに伝える(「おふくろの味」とは、家庭の味でもあるけれど、一家団欒の味なのである;いつも心を満たしてくれた、おふくろ流の料理の味わいを語り伝えたい ほか)
いつもの料理とは違った、お父さんの料理をつくる(郷愁の味ナンバーワンとして愛される、肉じゃがの快感;揚げたての香りがうれしい、一個五円のポテトコロッケ ほか))
第2部 おばあちゃんから母へ、みんな手づくりだった昭和の「おやつ」(ぼくらのおやつは、おこげを丸めたおにぎりだった;よもぎを摘んですり鉢でゴリゴリ、手づくり草もちで春を味わう ほか)
第3部 もっとみんなで楽しみ、味わいたい四季折々の歳時記(故郷づくりのお雑煮で、お正月を迎える幸せ;早春の七草を摘んで、無病息災の七草粥をつくる ほか)
著者等紹介
奥成達[オクナリタツ]
昭和17年、東京都品川生まれ。詩人、エッセイスト。青山学院大学文学部講師
ながたはるみ[ナガタハルミ]
長崎県出身。イラストレーター
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感想・レビュー
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けちゃ
5
子どもの頃は、その日ならではの食べものがあったなあ、と思う。今は季節もなにもほぼ関係なく、好きなときに好きなものが食べられるんだけど、便利だけどちょっとつまらない。2014/04/29
M
2
正に、古き良き時代の食生活を覗けました。食材は限られていても、手間暇かけて作られた食事は魅力的。今はスーパー等で何でもすぐに調達できるけれど、手作りの温かみが感じられなくて味気ないかも。家族で食卓を囲むことも少なくなったし。ちょっと昔の食卓が羨ましくなった。2013/05/26
ゆずひめ
1
昭和と言っても親よりも少し上な世代の話なので、懐かしいというより「そうだったのか」という感じ。作者は貧しい(豊かではない?)というがこの時代に、これだけ子だくさんでこの内容の食事が出ていたなら、かなり恵まれたほうなんじゃないだろうか?子供の誕生日のたびにお赤飯、とか行事ごとにいろんなものを用意して、このお母さんはエラいなあと感心してしまった。これを参考に「楽しい食の記憶」を育てていきたいと思う。2015/05/17
小鳥遊小鳥
1
私も一応昭和産まれなんだけど、年齢でいうなら私の父親くらいの世代の人が書いた本。これが書かれた頃、まだ恵方巻は全国に広まってなかったのね。2014/04/07