出版社内容情報
はちゃめちゃな大人のなかで、気丈にがんばる11歳のエンジェル。難しい時代の家族の姿を温かく描き、心に確かな感動を与える物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおでん@やさどく管理人
24
厳しい現実の中、自分がしっかりしなくてはと、一人立ち向かっていくエンジェル。周りの大人の不器用な優しさ。そして、夜空に広がる星空の美しさ。身近な人にほど、素直に思いを伝えられないことってあると思う。2016/08/06
星落秋風五丈原
11
三者三様の、大なり小なりのモヤモヤ、心に出来たささくれも、パターソンはちゃんと書いている。でも、彼等は結局そこから逃げない。誰一人「できた人」とは言えないこの三人が、もがきながらも家族を形成してゆく。その過程が読む人の心をうち、勇気を与える。限られた環境に横穴をあけるきっかけが、本である事が嬉しい。 エンジェルは彼女は、本や星の世界に、決して現実逃避をするわけではない。 むしろその逆だ。天の中で絶対に動かない北極星の存在を知り、彼女は地面に足を踏ん張って生きていこうとするのだから。 2005/05/31
チュンセ
7
表紙が違う方を図書館の方で用意してしまい・・・・読みたい本に登録していたのとは違う！読んでいて、切なくなってしまいました。2015/06/14
madoka
2
福井の教員のおすすめ。前半の弟へのイライラで一旦放棄、とにかくダメな人の中で自分がしっかりしなきゃと思う主人公へも、あんたもあんたでそこまでやんなくていいんだよ！！と奥歯をキリキリさせたくなる。食事描写がまずそうな感じ、部屋が埃っぽい感じも、こんなに入り込んでしまうのは筆力があるからなのか？映画のようにずっと絵が浮かんだ。うんざりする毎日の中の風穴や、自分がしてあげなきゃと思っていたことが意外と自分を支えていたとか、児童文学コーナーにあることで救われる子がいるといいな。2020/04/13
あるちゃ
2
エンジェル、強いというよりは純粋すぎるあまりのバカ（褒め言葉）といった方がしっくりくるような。 あまりにもの辛いことの連続で、最後まで滅多打ちにされっぱなしなのかと思いましたが、とりあえずはハッピーエンド？ 人はみないろいろ抱えて大人になって、抱えきれなくて誰かに押し付けてしまいたくなるけど、本来は守られるべきである存在の子供に押し付けては絶対ならないと思いました。 エンジェルに幸せな未来が待っていますように。 あと、大好きなH.A.レイさんの絵本が出てきて嬉しかったです。 今手元にないのですが、書内では2016/04/09
