出版社内容情報
日本画家、大道あやが初めて自らの被爆体験を絵本にしました。半世紀を超えて記憶に刻印された「あの日」を語り伝える絵本。
内容説明
あの日、わたしはあの飛行機、みとるんですよ。「あーれ、おかあさん、B29が飛んでるけど、警戒警報でなんじゃったよねえ、こりゃあ爆弾おとすよ」とゆうたと同時に、ドカーン、パチパチ…ゆうてね、わからなくなった。丸木位里の妹、大道あやが語るヒロシマの絵本。CD付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
42
1909年広島生まれの大道あやさんは、丸木位里さんの妹さんで36歳の時に被爆。60歳になってから絵を描き始めた。絵に付けられた説明は、感情を抑制して淡々とさえしていた。しかし、原爆投下の瞬間から直後の様子、感じたことなどを思い出して絵にすることは、辛い時間だったに違いない。ご本人の説明のCD付き。2020/08/03
ヒラP@ehon.gohon
22
お兄さんの丸木位里さんと違って、おどろどろしさはないのですが、淡々とあまり抑揚なく描かれる広島原爆は、そら恐ろしいほどに心に染みてきました。 大道さんにとって、悪夢のような現実だったのでしょう。 想像を絶する光景に現実感はなかったのでしょう。 これも淡々と語られる附属CD の声から、原爆を語り継がなければという責任感を読み取れました。2020/07/25
みさどん
20
経験した人しか分からない生々しい様子が、淡々とした語りと力強い絵で、一杯に表される。圧倒的な存在感の絵本。学校の学習にはこんな本を使ってほしい。大道さんが十分お婆ちゃんになられている写真を見て、生きのびられたのだと胸が熱くなった2016/08/02
ひほ
18
終戦の日によせて。丸木位里さんの妹さんが書かれた絵本。怖かっただろうなぁ。つらかっただろうなぁ。2023/08/15
ゆにす
11
ページのひらきが工夫されていて絵が大きくてわかりやすくていいと思いました。人の死骸の上に蒔かれた「あわ」が巨大に育っているところも怖かったです。放射能怖い・・・2013/08/16
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