あと4ケ月もたてば、僕はもう月の上にいるだろう

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  • サイズ A5判/ページ数 157p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591069608
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

たくさんの絵とコトバを残して二十歳で逝った北村勇喜。時がたつほどに輝きを増すその生と死を、彼の作品と家族の手記で綴る。

内容説明

たくさんの絵とコトバを残して20歳でこの世を去った北村勇喜。時がたつほどに輝きを増すその生と死を彼の作品と家族の手記で綴る。

目次

1 突然のできごと(早朝の電話;事故の知らせ;奇跡のはじまり;家族の原風景;姉弟に生まれて;勇喜の死)
2 勇喜のノートから
3 そして毎日は続いていく(節目のできごと;勇喜のアパートで;痛み;希望)

著者等紹介

北村勇喜[キタムラユウキ]
1979年5月2日、山口県に5人兄弟の第三子として生まれる。1994年、中学3年の時に渡米、1995年、大自然に囲まれた高校、オルニー・フレンズ・スクールに入学。この頃、安部公房、ブコウスキー、ケルワック、コリン・ウィルソンなどの文学にのめりこむ。音楽も、クラッシック、ロック、ジャズなど幅広く聴く。1998年、オルニー・フレンズ・スクール卒業。その後、オハイオ州立大学芸術学部写真学科入学が決まっていたが、学費を稼ぐために一時帰国。東京でジャズ・バー、パチンコ屋、丼屋などを転々とするフリーター生活を送る。この頃、描くことと書くことで徹底的に自己を明らかにし、表現していった。2000年4月22日、交通事故に遭い、5月1日、永眠

北村陽子[キタムラヨウコ]
1951年、大分県生まれ。北村勇喜の母。親子の自然体験活動の場「光けんじのがっこう」代表

北村愛子[キタムラアイコ]
1975年生まれ。北村勇喜の姉。1996年より南ドイツで学び、現在、子ども、教育、芸術をテーマに修業中
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あおやま

2
作者の方との縁がきっかけで本書を読んだ。間違いなくこの繋がりも影響しているだろうが、とても感銘を受けた。もしかすると、本書に記録された彼の詩は、死を以て完成した類のものなのかもしれない。また本作は彼の母の赤裸々な文と、これだけ赤裸々なのにも関わらず母の認知とは時に整合しない姉と彼の文章。別々の人生を歩んでいた3人の、時に揃っていないと思われる感性の語りが,彼の詩をより引き立てていると思う。怪しげな教室の固有名詞もいい味を出している。彼が生きていた証はたしかに自分の心にインストールされたと思う。2025/04/12

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