- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > 読み物
- > 民話・神話・古典読み物
出版社内容情報
少年探偵団員とそっくりな人間が次々とあらわれて、悪いことを働き始めた。それは恐ろしいニコラ博士の罠だったのだ- - -。
内容説明
「ぼくがスリをやったって?」身におぼえのないできごとに、玉村銀一君はびっくり。自分にそっくりのにせものが、悪事をはたらいていた。銀一君のまわりで、つぎつぎとほんものにとってかわるにせものたち。宝石店の玉村一家、美術店の白井一家、そして、ついには小林少年までも…。ニコラ博士の恐るべき陰謀だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃん
25
これにて、少年探偵シリーズ26巻をすべて読了。各巻のお話の面白さはさることながら、このハードカバーの装丁が非常に気に入った。それぞれの巻の表紙の色は得も言われぬものであり、口絵や挿絵も毎回楽しませてくれた。まだラジオ時代に少年探偵シリーズを読んでいた子どもたちは、このような挿絵からストーリーへのイマジネーションを膨らませていたことを想像した。本の面白さを体感。本作品は、現代のクローン技術への警告とも受け取れるテーマが入っており、最後の作品にして壮大な締めくくりであった。昭和37年の作品。2020/11/09
たかなし
22
あああシリーズ最後です…悲しいなぁ(ノ´Д`)ノ最後のなぞは替え玉になっていくというちょっとホラーな話。全部偽物で会話するときが怖かった。2018/07/18
二分五厘
14
図書館でみつけた乱歩シリーズ、しかもそれは最終巻(笑)。同時に乱歩最後の小説だったんですね。中学生の時に少年探偵団シリーズは全部読破したつもりだけど、これは覚えがないなぁ。自分とそっくりな偽者が悪事を。そんな矢先に怪人ニコラ博士に拉致された銀一少年。宝石商の彼の一家が次々と偽者へと変わる。更にその毒牙は小林少年にまで及ぶ事に。白髪白髭白眼鏡のニコラ博士が空を飛び虎に変化、秘密基地では狂医者が人体改造術を施す。そして少年探偵団が勇気と知恵で悪を追い詰め、明智探偵が颯爽と登場にあの黄昏時の思い出がよみがえる。2015/11/17
植田 和昭
10
少年探偵団シリーズの最終巻だ。空飛ぶ人間のトリックは、何回でてきたかわからないぞ。20面相が犯人だというのも初めから見えているし、江戸川乱歩最後の作品は筆致も衰え、なんとか書き上げた感じだなあ。パノラマ島奇談とかが一番面白いなあ。少々残念な気がするが歳をとることは残酷でもある。天地茂の美女シリーズはよかったなあ。天国と地獄の美女が一番の出来だと思っている。2022/11/12
ゆき
6
これが乱歩の正真正銘最後の作品。最後は・・結局捕まってくれたって事でいいんですよね?2015/05/19