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出版社内容情報
名探偵、明智小五郎につかまった怪人二十面相は、堂々と牢やぶりを行い、四十面相に改名すると宣言した。明智との対決は！！
内容説明
何度つかまっても牢をぬけだす怪人二十面相。今度は名前を「四十面相」とあらため、どうどうと脱獄を宣言した。秘密をさぐるため拘置所にやってきた明智小五郎は、二十面相との面会のあと、なぜか世界劇場の楽屋へ…。劇場では「透明怪人」事件のしばいが、まさに上演されている最中だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃん
24
本書の解説で、二十面相を四十面相にしたのは失敗だったと思うと書かれているが、四十面相があることによって、二十面相と四十面相のいずれが正しいのか疑問が出て、これによってかえって二十面相のイメージが膨らみ、それはそれでよかったのではないかと思った。少年探偵シリーズもここまで読んでくると、二十面相がどのようにして警察の追っ手から逃れるのか、またどのようなトリックを使うのかが大体分かってくるが、本作では劇中劇の場面があるなど、映像を見ているようでハラハラドキドキの一冊であった。昭和27年の作品。2020/10/16
NORI
23
息子が、好きな本の感想文を書いて発表することになったため、江戸川乱歩を紹介した。でも「僕が皆さんに紹介する本は、江戸川乱歩の"夜光人間"です」とかありなのかな。・・なんかちょっと違った気もするけれど、まぁ頑張って。ということで、自分も一緒に少年探偵団シリーズをまた読んでみた。二十面相改め四十面相は、例によって今までも使ってきたトリックを乱発。まんまと取り逃がす警官たちよ、いい加減学びたまえ。小林少年は、"書遁の術"や"煙遁の術"を披露。過去作の二番煎じ気味ではあるが、細かいところを修正している感もあり。2025/02/16
たかなし
22
今回は最初から最後まで二十面…いえ、四十面相です(笑)四十面相って別に改名しなくても良いのに…と思いました(笑)でも、二十面…四十面相と小林少年とのバトルは見ものです。小林少年も中々に凄いなぁ。まだ14、5才なのに■■■■になるなんて…。二十…四十面相が「いけないっ、小林をたすけなければ…」と言ったところが印象に残りました。今回は最後に「明智先生ばんざーい！」と言いません(ヾ(´・ω・｀)2018/07/01
紅蓮
15
某怪人が小林くんにかわいいを連呼しているのにいいかげん慣れた。小林くんのピンチに慌てて助けに駆けつけた姿にはちょっとびっくりしたが。ポストと百科事典に化けた彼ら。本当いい勝負だ。そういえば、江戸川乱歩の著書で初めて読んだ作品が本作『怪奇四十面相』だなんて、私の弟は非常にひねくれていると思う。順番にちまちま読むお姉ちゃんには理解できません！2014/10/17
ぺんぎん
9
本作は明智探偵はそれほど目立たず、小林君の活躍が光った。書遁の術に煙遁の術と忍術を駆使し、探偵にとって何より大切な地獄耳も発揮。髑髏島での明智探偵と四十面相の化かし合いは見事だったが、それもまた小林君のサポートが秀逸だった。しかし人に財宝を見せてはならないな。世の中どこに怪人四十面相みたいなのが紛れてるか分からないので。それと今度和歌山行くので森戸崎に寄ってみよう。2025/06/03
