内容説明
お母さんがつめたいのも、妹がイジワルなのも、きっとぼくといっしょにいるのがつかれちゃったからなんだ。だって、ぼくは病気で、自分の体を動かすこともできないんだから―。家族の中で孤独にくるしむ少年が、人を信じ、ほんとうの希望をつかむまでの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろ☆
19
養護学校で教師をしていた著者だからこそ。本人、父親、母親、妹、それぞれの立場から見ても考えさせられる。お勧めです。2016/07/20
Naomi
2
養護学校で教師をしていたという著者だからこそ、主人公「シゲル」の言葉に現実味があって心に響きます。 身体が思うように動かせなくなるってこういうことなのかなって、切なさも感じつつ、児童書なので一気に読み進められました。2012/10/28
ヒラP@ehon.gohon
1
なんともつらい話です。 身体障碍者にとって、当事者でなければ分からない領域で人生の意味とは何かを語っています。 周りを巻き込んで生きていること、たぶん他の人より早く終えるだろうという人生。 養護施設で働いた立場でなければ、ここまで生々しくは語れないでしょう。 健常者にとっては、身障者への理解と自分を大切にすること、身障者にとっては、生きる意味を見つけることを熱く語っていると思いました。2014/05/18
☆なぎ☆
1
ずいぶん前に読んだのですが、なんというか、ガツンときました。自分浅いな~って。
griff
1
キツかった。でもこういうことって必ずあると思う。自分だったらどうだろう。2011/10/01