出版社内容情報
できたてのおだんごが、ころころころがってあなのなか。おだんごをおいかけたじいさまも、すっとーんとあなのなか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aiaimo`olelo
31
日本の昔話にはいくつかのパターンがあるが、これは完全に「隣の爺さん」型。しかも、なかなかの強欲と来た。婆さんが教唆犯で爺さんが実行犯。民話における「隣の犯罪率」の高さは異常なくらいだが、ご近所トラブルとか起こらないのかな? それにしても、時々思う。人は欲から離れることはなかなかに難しい。隣の爺さん婆さんの欲を、無意識だとはいえこれでもかと刺激してしまう善良な爺さん婆さんの純粋さを少し罪だと感じてしまう私は心がひねくれているのだろうか。 なかなか転がらないおだんごを蹴っ飛ばす隣の爺さんに引いていた息子、7歳2022/06/06
たまきら
14
図書館放出本。鬼が出てくればオタマさんはググッとくいつきます。彼女の希望で保育園へ。2016/07/11
遠い日
9
だんごと鬼と地蔵様が登場する昔話。気のいいおじいさんと欲張りなおじいさんが出てくる定番のお話なれど、欲張りなおじいさんの身の上を語りきらない最後が、かえって余韻を生んでいい感じ。絵は「伊勢英子」さんとあるが、奥付をみると「いせえいこ」とフリガナがあり、ちょっと混乱。調べてみると同じ伊勢さんのようだが、見慣れた伊勢さんのタッチとは異なるということもあって、すんなりと納得がいかない気持ちに捕われた。2015/07/06
雨巫女。
9
《図書館-新刊》善良なおじいさんは、たぶん幸せになったんだろうなあ。ちょいワルおじいさんは、どうなったんだろう?2014/06/20
魚京童!
7
ねずみじゃなかった。お地蔵様だった。最初の心構えが不思議だ。2018/10/09