- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > 創作絵本
- > 民話・神話・古典絵本
出版社内容情報
節分の夜、豆まきの音がしない一けん家にとびこんだおにのおにたは、病気の母を看護する少女に出会います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
326
あまん きみこ・文、いわさき ちひろ・絵。節分の日。それまで住処にしていた家を出ていかざるを得なくなった黒鬼の子どもの「おにた」。むぎわらぼうしでツノを隠して彷徨った末に女の子の家にたどり着く。お母さんも病気で寝ている。その上に赤貧で食べるものもない。「おにた」は…というお話。優しい物語といえばそうだ。一方、浪花節的だといえば、またそうだ。絵は、いわさきちひろに特有の、パステルトーンの水彩をにじませたようなタッチ。ここでは、抽象度もフォルムも、効果を上げている。いわさきの中でもことに秀逸な部類か。2025/02/06
宵待草
144
今日は節分です。 毎年、節分に読んで居る絵本『おにたのぼうし』は、私の蔵書絵本の中でも、とても気に入りの一冊です。 児童文学作家・あまんきみこさんの蔵書絵本の中では『きつねのおきゃくさま』と共に、好きな絵本です。 1969年発刊の『おにたのぼうし』は、淡く優しい色合いの、岩崎ちひろさんの挿絵を得て、更に上質の一冊に仕上がって居ます。発刊から既に半世紀余り読み継がれて、小学校3年生の教科書にも掲載されて、子供達に音読されて来ました。 私の蔵書『おにたのぼうし』は1996年の第76刷り、、、コメントへ続く2022/02/03
のっち♬
131
『人間っておかしいな。鬼は悪いってきめているんだから。鬼にも色々あるのにな。人間も色々いるみたいに』—節分に棲家を追いやられた黒鬼の子は病床の母を看病する貧しい娘の元へ辿り着き、彼女の健気な嘘を現実にすべくおにたは人間に扮して煮豆と赤飯を届ける。貧困や不条理を語るトーンの低さはあまんの真骨頂。いわさきの朧げな水彩画は幻想的なタッチを貫きながらも、少女の痩せ細った足や指先の悴みに真実味を添えている。見えないものを想像することは恐れにも救いにもなりうる。哀感と優しさと静けさを絶妙な按配で共在させた余韻は絶品。2024/03/15
ケイ
98
かなしくてせつない、オニのおはなし。女の子の優しさと残酷さがおにたを帰ってこれなくしたのかな。鬼がいると他の悪いものが恐がって入ってこれないから、鬼を追い払うのはよくないとどこかで読んだのを思い出した。2015/02/16
はる
78
優しいおはなし。誰も悪くないのに切ない終り方。複雑な余韻を残します。いわさきちひろさんの絵が抒情的で美しい。うるんだような澄んだまなざしに心が奪われます。2017/03/31




