感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
季奈
1
初めてベルメールのデッサンやエッチングを見た時は、単に身体のパーツ一つ一つに違った味のフェティシズムを感じることを示唆するものだと考えていた。 これはあながち間違いではないのだろうが、彼の作品の本質は「身体の交換」にある。 例えば本誌に収録されている、眼球譚のシモーヌの挿絵だが顔があるべき位置に性器を置く、つまり顔と性器が交換可能な部位であることを我々に教え、人間の意味や有用性を限界まで削りとる。 そこには本質だけが残り、充填されたエロスが細波のように私たちの琴線を甘く弾くのである。2020/06/19
ROBART
0
ベルメール特集2010/04/28
-
- 和書
- やまとの大家族