出版社内容情報
近年、電気料金やサブスク料金など、優越した立場にある者による一方的な価格決定が問題視されている。EU及びドイツでは、「衡平な給付の確定」の法理により、裁判所が衡平な給付を確定することに注目し、日本における消費者の被害回復の法理を提言する。
【目次】
はじめに
序 章 私法は公共料金・サブスク料金の一方的値上げに対応できるのか
第1章 ドイツにおける衡平給付確定の法理の基礎理論と優越した力の濫用に対する良俗規制の意義と限界
第2章 ドイツにおける衡平給付確定の法理の判例分析-公共料金の不当な値上げ
第3章 ドイツにおける衡平給付確定の法理の判例分析-サブスク契約等
第4章 EUにおける衡平給付確定の法理
第5章 EU・ドイツにおける優越した力の濫用に係る攻撃的取引方法の法理
第6章 EU競争法・ドイツ競争制限禁止法上の市場支配的地位の濫用規制の意義と限界
第7章 EU・ドイツにおける衡平給付確定の法理の今日的意義と限界
第8章 我が国における独禁法上の優越的地位の濫用規制の意義と限界
第9章 我が国における定型約款・不当条項規制の意義と限界
第10章 我が国における衡平給付確定の法理に係る議論並びに公序良俗・信義則規制の意義と限界
終 章 我が国における衡平給付確定の法理・優越した力の濫用に係る攻撃的取引方法の法理
おわりに



