出版社内容情報
境目地域から生まれた西国の覇者・毛利氏―
広島県域の戦国期を余すところなく描く。
戦国期の安芸・備後は、山名氏、大内氏、細川氏、尼子氏など国外勢力が進出する境目であった。これに対し、国人衆は一揆あるいは従属するなど生き残りに苦闘する。最終的に毛利元就が盟主として国外勢力を駆逐し、中国地域の過半を制圧して戦国大名となっていく。
こうした応仁・文明の乱から関ヶ原合戦に至る約130年間の政治史を中心に、宗教文化、流通経済、民衆文化、城郭なども取り上げ、安芸・備後における重層的な戦国史像を描く。
内容説明
戦国期の安芸国と備後国は、山名氏、細川氏、大内氏、尼子氏など国外勢力が鎬を削る境目であった。これに対し国衆は一揆を結び、あるいは従属するなどして家の存続のため苦闘したが、最終的に毛利氏を盟主として国外勢力を駆逐し、元就は中国地域の過半を制圧して戦国大名となる。本書では、こうした応仁・文明の乱から関ヶ原合戦に至る約百三十年間の政治史を軸に、宗教文化、流通経済、民衆文化、城郭なども取り上げて、重層的な戦国史像を構築する。
目次
第1部 国人衆たちの争乱から盟主・毛利氏の台頭へ(応仁・文明の乱の波及と守護・国人;大内氏・尼子氏の安芸・備後への進出;戦国大名毛利氏の成立;毛利氏領国の拡大と織豊期の安芸・備後)
第2部 守護権力・毛利氏・国人領主の興亡とともに変容した社会(守護・毛利氏とともに変容した宗教・文化;複層的な地域経済と人々の暮らし;安芸・備後の主要城郭の構造)
著者等紹介
光成準治[ミツナリジュンジ]
1963年大阪府生まれ・広島県育ち。九州大学大学院比較社会文化学府博士課程修了。博士(比較社会文化)。現在、九州大学大学院比較社会文化研究院特別研究者(日本中・近世移行期史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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