出版社内容情報
公務員による汚職・不祥事などの不正行為はいかなる状況のもとで起きやすくなるのか。個々の公務員に起因する問題のみに目を向けるのではなく、近年における公務員の処遇の変化に着目。不正行為が生じる要因を実証的に明らかにするとともに、処遇向上の必要性を説く。また、公務員のおかれている状況への正確な理解を促す。
目次
序章 汚職・不祥事はなぜ発生するのか
第1部 公務員による汚職・不祥事(不正行為に関する理論的・実証的な研究;給与水準の格差が汚職の発生に及ぼす影響;組織の報酬制度が汚職・不祥事に及ぼす影響;都道府県警察の効率性評価)
第2部 公務員の処遇はなぜ変化したのか(見逃されてきた論点;職員構成の変化が給与水準に及ぼす影響;組合組織の強さが給与水準に及ぼす影響;組合組織の強さが雇用に及ぼす影響)
終章 実証分析を踏まえた政策提言
補論 推定法について
著者等紹介
米岡秀眞[ヨネオカヒデマサ]
横浜市立大学商学部を卒業。名古屋大学大学院経済学研究科博士課程を修了、博士(経済学)を取得。この間、三重県庁に勤務。山口大学専任講師などを経て、奈良県立大学地域創造学部准教授。専門は地方財政、公共政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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