出版社内容情報
巨大地震や津波、暴風雨などの自然災害に対して、地域社会はどう備えるのか。各地で語り継がれる神と妖怪に着目し、日常風景に隠れる自然災害リスクを認識するとともに、人びとが「語ること」と「祈ること」を通した地域防災活動の実践に関する知見を提示する。民間伝承と神社空間を地域防災に活かす画期的な試み。
内容説明
巨大地震や暴風雨などの自然災害に対して、地域社会はどう備えるのか。そして平時の日常風景にはいかなるリスクが隠れているのか。本書は、地域のなかで語り継がれる神と妖怪の存在に着目し、科学的な分析・アプローチとは異なる視点から人々が自然災害リスクを認識し、「語ること」と「祈ること」を通した地域防災活動の実践に関する知見を提示する。民間伝承と神社空間を地域防災に活かす、画期的な提言。
目次
序章 防災における知的資源としての神と妖怪
第1部 風景のなかの災害リスク(空間・時間・人間のあいだに立ち現われる風景;語ることによる災害リスクマネジメント)
第2部 妖怪と防災教育(災害リスクを伝達する装置としての妖怪;妖怪を知的資源として活用した防災教育プログラム)
第3部 神と防災コミュニティ(わざわいへの対応に向けた神社空間の形成経緯;神社空間の災害リスクポテンシャル;神社空間を軸とした防災コミュニティの構築)
終章 みえないリスクへそなえるために
著者等紹介
〓田知紀[タカダトモキ]
1980年兵庫県生まれ。現在、兵庫県立大学自続・環境科学研究所准教授、兵庫県立人と自然の博物館環境計画研究グループ主任研究員(地域マネジメント論、風土論、合意形成学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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