出版社内容情報
米国の病院業を対象に、企業性と公共性との対抗関係に焦点を当て、その形成と展開過程を医療との関係を交えて分析した通史。トランプ現政権までフォロー。産業分析と政策評価に関する貴重な研究であり、日本の公共性を有する民間事業のあり方や制度設計等に示唆を与える。
目次
課題と分析視角
アメリカの医療制度と政策展開
アメリカの病院業と医療産業の全体像
連邦医療計画の始まりと非営利病院システムの形成―1946年病院調査・建設法を中心に
医療政策の展開と病院業の発展
医療費抑制政策と病院業の再編
マネジドケアの台頭と非営利病院の変貌―マサチューセッツ州における現地調査結果を事例に
無保険者問題の深刻化と病院業の公共性―コミュニティ・ベネフィット基準をめぐる政策展開を中心に
オバマ政権の医療制度改革と病院業―ACOの現状とSNPへの影響を中心に
トランプ政権の医療制度改革と病院業の現状
総括と展望
著者等紹介
高山一夫[タカヤマカズオ]
1971年石川県生まれ。京都大学経済学部卒、京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。福井医科大学医学部講師、同助教授、京都橘大学文化政策学部准教授を経て、京都橘大学現代ビジネス学部教授。京都大学博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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