出版社内容情報
立法過程を包括的に考察した唯一の体系的概説書の改定版。旧版刊行から6年の立法過程の展開・変容と政治情勢を織り込み、かつ近年の研究業績を踏まえ補訂を施した。日本政治を考えるための視座を提示するとともに、立法過程の全貌に迫る。
目次
第1部 序論―立法学総論(立法学の意義;立法学の体系;立法学の課題)
第2部 立法過程論―立法を巡る制度と動態(我が国における立法過程の鳥瞰図;省庁内過程;政府内過程;与党内過程;政官関係;官僚制;マスコミ;国会内過程;議員提出法案;国会の機能;政治主導)
著者等紹介
中島誠[ナカジママコト]
1960年兵庫県生まれ。1984年東京大学法学部卒業後、厚生省入省。大臣官房企画官(人事・省庁再編担当)、健康局生活習慣病対策室長、大臣官房参事官(健康・医療保険担当)、障害保健福祉部企画課長、内閣府子ども・子育て本部審議官等を務め、2020年退官。この間、2001~04年九州大学大学院法学研究院助教授(立法学、社会保障法)に出向し、その後、一橋大学大学院法学研究科客員教授、筑波大学大学院人間総合科学研究科客員教授、筑波大学法科大学院非常勤講師、早稲田大学大学院法学研究科非常勤講師等も経験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Bevel
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法と経済のはざまの、公共政策に近い立法学。その端緒として、現状の法律の決まり方における、省庁、内閣、与党、国会、マスコミなどの役割を描いたもの。。なのだけど著者も主張もいろいろあって面白い。国会ではなくて、内閣が「アクション」によって官僚をコントロールする(国民内閣制)とか、国会を「変換議会」から「アリーナ議会」=国民に対するコミュニケーションの場にするなど。著者は厚労省から出向してたらしく、霞ヶ関の目線をイメージするためにも有用かなと思う。実際、省庁の助成金ってここらへんも狙ってるんじゃないかしら。2021/02/18